東日本大震災で被災した岩手県大船渡市内の冷凍施設内で腐敗した魚を廃棄するため、大型船が27日午前、大船渡港を出発した。  

海洋汚染防止法の特別措置に基づく緊急処理で、沖合約93キロで同日夕方に投棄する。  

運搬には、土砂運搬船(6300トン)を利用。マスク姿の作業員が10日かけ、サンマやイカなど約1500トンを積み込んだ。  

大船渡市内では、魚や鶏肉約1万5000トンを処分する必要があるが、土中に埋めることができたのは約1万3500トンにとどまる。

処理できない魚の腐敗が進み、衛生面で影響が懸念されていた。  

海洋投棄を担当する産業廃棄物処理業の中町匡志さん(36)は「暑さが本格化する前に処分できてよかった」と話した。


読売新聞 6月27日(月)13時6分配信  



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