仕事から戻ってきたら見知らぬ車が家内に見送られていく所で「またエホバの証人の方々が尋ねてきたのかなあ」(おとといやってきたばかりなのに、でも彼らの熱意は見習った方がよいかもしれない)。家内いわく「おとなりさんが、今日の午前中に泥棒に入られて家の物をかなり持っていかれたんだって」。旅行中に自宅に駐車していた車を盗まれたとか、ノートブックを個人売買で売ろうと行った先で拳銃を突きつけられて丸裸(パンツ一枚です)とかいう知り合いの声を聞いて「ぞっと」していた事を忘れた頃に、こういう話を聞くといやーな気分になります。隣といってもうちの場合は、かなり離れていてたぶん大声で叫んだところで誰にも聞こえないぐらい離れています。違う方角のお隣さんは僕らが家を建てた前からお婆さんが一人で暮らしていて、万一何かあってもたぶん知る由がない。「災難は過去における自分自身の反動だよ」なんて言ったら非難を浴びるだけで最悪の関係を迎えること間違いなし。「本当のことを言ったら人間関係が壊れる」と誰が言い始めたのか知らないけどたぶん正しい。いわゆる「カリユガ」に住んでいる僕らの社会というのは最低です。清潔さもなく、やさしさもなく、誠実さもなく、耐えることも知らず、自分が楽しむことしか考えない。こういう世界だということをしっかり学んでさっさと足を洗えるようと日々過ごしたいなあ思います。問題はそれをするのがなかなか思うようにいかない事です。感覚の力は非常に強いのです。