陶器は焼く前と焼きあがった時では微妙ですが、大きさが異なるそうです。僕らの場合、陶器と金属を組み合わせるので、その伸縮を計算に入れないと、あとで「銅製のパイプが収まらない!」と泣く羽目になります。一緒に働いているクリスとインチ法のものさしを間にこんな会話がありました。僕「ヘイ、その縮み具合って16分の3インチぐらいかなあ」クリス「えーっとこの幅は8分の1インチだろ」僕「違う、それは16分の1インチだよ、、、、、」 彼はどうもインチ法がわかってない?!アメリカ人なのに。メートル法は10進法なので計算するのは楽です。けどインチ法は12進法、おまけに1インチ以下だと16分の1、32分の1、64分の1インチという単位で頭が痛くなります。アメリカに来た頃はインチなんて全くわからず大変でした。注文額縁を作っていたときは、ひとつひとつの大きさが全部異なります。絵の大きさが縦12-3/4インチよこ23-3/16インチでマット、ガラスを加えて縁の幅など全部足すと外枠は24-7/16インチ、、、、なんてことを毎日やってたおかげでなんとか鍛えられましたが、クリスみたいなインチの苦手なアメリカ人がいるのに驚きました。クリスいわくアメリカでも測量にはメートル法を使ってるそうです。インチだとややこしいからだそう。だいぶ前にアメリカ政府はそのインチをメートル法に変えようという動きがあったそうですが、実施には至らなかったそうです。習慣を変えるのはとても大変で、ものすごいエネルギーが必要です。でもその先にある明るい未来を思い浮かべられたらきっとできる。最近、喘息持ちでタバコを吸ってるジーンが禁煙しはじめて、1週間。みんな喜んでます。本人も「のどの感覚が全然違う」「お金がたまる」とハッピームード。もちろんいつまで続くかは、わかりませんがその一歩は誰もが認めてくれます。ハレークリシュナを16周唱えるのは困難かもしれません。肉やたばこをとめるのは苦痛かもしれません。でもその先には至福の世界があります。365日のうち1日だけでも16周唱えて肉や酒をとらない日があれば、その一歩をクリシュナは、喜んでくれるでしょう。