ブザービーターのブログ -3ページ目

PART.152【不屈のノッポ】Shaun Livingston



昨年もいぶし銀な活躍でウォリアーズの優勝に貢献し、今年もGAME1の決定打となるベンチ出場から20得点しウォリアーズの裏技として存在感を見せるショーン・リビングストン。

はんぱねえ選手だけど存在感は最近だよね!という人のため今回はリビングストンの経歴をザッとおさらいします!



学生時代から「マジック・ジョンソンの再来」と高い評価を受けていたリビングストンは、2004年にマクドナルド・ハイスクール・オールアメリカンゲームに選出され、イリノイ州のMr.バスケットボールに選ばれるなど順風満帆な選手人生を送っていました。髪型もおちゃめ。

高校卒業後は名門デューク大学への進学が内定していたものの進学を蹴ってNBAにアーリーエントリー。1巡目4位でクリッパーズにピックされました。その後段階を踏んで順調に成長していきましたが、NBA入りから3年後の2007年に悲劇が起こりました。



シーズン後半に入ったシャーロット・ボブキャッツ戦、リビングストンはフリーのレイアップ後の着地でありえない方向に膝を捻りました。

NBAのみならずバスケットをやっていれば耳にする前十字靱帯(ACL)断裂。デリック・ローズよろしくブザービーター店長中谷もその靭帯がぶっちぎれたわけですが、リビングストンの場合ACLのみならず、内側側副靱帯(MCL)捻挫、膝蓋骨と脛腓骨を脱臼、後十字靭帯(PCL)断裂、外側半月板を引き裂さかれるこれ以上ないぐらいの重傷を負いました。

ACLを負った選手がその後どうなるか。多くは元の身体能力を取り戻せずかつての輝きを失います。リビングストンと同じ長身PGで天才と言われたペニー・ハーダウェイも膝の怪我に悩まされ輝きを失いました。

まだ21歳とはいえ多くの人がリビングストンの選手生命が終わったように感じたと思います。リビングストンは怪我をした2006-07シーズン終了のみならず翌シーズンも全休となり、クリッパーズは再契約を結びませんでいた。当然の判断です。

契約終了後の2008年6月16日にリビングストンは医者からプレーの許可を得ることができ、ヒートと2年契約を結びました。しかし翌年ドラフト指名権のトレードで資金を作るためにグリーズリーズへトレードされ即解雇。その後サンダーの下部組織であるDリーグのタルタ66ersで複数年契約を結ぶもサンダーは契約破棄。2009-10シーズンの後半でウィザーズと10日間契約を2度締結しシーズン終了まで残留。翌年はボブキャッツと契約。その翌年バックスにトレード。さらにその翌年はロケッツに移籍するもシーズン開始前に解雇。シーズン中にウィザーズと契約するもまた契約破棄。その後ちょっとだけキャブスと契約し契約終了。



カムバックから苦節4年。その間7チームを渡り歩きましたが、2013-14シーズン売り出し中だったブルックリン・ネッツで転機が訪れました。ネッツの監督だったジェイソン・キッドはリビングストンのガードスキルを評価し、54試合でスターターとして起用しました。そして翌年、アピールに成功したリビングストンはウォリアーズと3年1600万ドルの長期契約を結び、その年チャンピオンリングを手にする人生の大逆転を演じました。

今ファイナルもウォリアーズの重要なパーツとして活躍するリビングストン。カリーが攻撃モードに入るときゲームバランスを整える調整役としてリビングストン以上に心強い選手はいません。この3年契約中全てのシーズンで優勝出来るか!今後も注目です!



機動力のわりにフィニッシュが高い隙間需要を攻めるリビングストン。そしてポストムーブが上手く201cmもあるもんだからPGじゃ絶対に手が届かない。限界まで高さを稼ぐため最後「エイッ」って感じで打つシュートフォームも特徴的。


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PART.151【伝説か復権か】NBA WESTAN



1勝3敗

プレーオフでこの状態になったチームが逆転してシリーズを制する確率は10%前後。最悪の流れ。90%負ける展開。それがよもやGAME7に突入することになろうとは…

GAME6もOKCはスパーズとのシリーズから見せてきたオープンショットとリバウンドで着実に点を重ね、デュラントとウェストブルックの両雄も快調に得点を続けました。王者のような安定感で常に10点前後のリードを保つ展開。

一方GSWは八方塞がり。インサイドは誰を出してもアダムスにリバウンドを取られ、カリーはオープンの3Pも入らず、グリーンは常に文句を撒き散らす。カリーとトンプソンにシュートを打たせるスクリーンプレーは全て先読みされ、ドリブルをついた状態からのオフェンスが大半を占めていました。

感覚的な試合展開は上記でしたが、スタッツを見ると意外な点が多く見つかりました。



OKCが取りまくっているように見えたリバウンドはトータルで45対49と5本差しかありませんでした。サンダーが勝利したゲームは8~16本差。16本のオフェンスリバウンドを取りその多くが得点に繋がっていたので、実際の本数以上の印象が残ったのかもしれません。



インサイドで点を取れていたので気づきませんでしたが、OKCの3P成功率はたったの13%!GSWが3Pを決めるとデュラントが入れ返していたので成功した印象しかありませんでしたが、23本中たった3本と殆ど入っていませんでした。3勝したゲームでは全て30%以上の成功率であり、いまいち点差が伸びなかったのはここが大きな要因だったのかもしれません。



逆にGSWの十八番である3Pの成功率は46.7%と非常に高い確率でしたが、トンプソン筆頭に信じられないショットを見せた4Qの成功率は61.5%!このクオーターだけで8本の3Pを成功させました。



またトータル11スティール中4Qは5スティール。重要な局面で半分近いスティールが発生したことになります。ちなみに5スティール中3スティールがイグダラさん。マッチアップはデュラントかウェストブルック。驚異的な数字です。



これまでのスタッツから考察すると、OKCの肝はやはりリバウンド!そしてオープンショットを決めること(勝ったゲームはアシスト20以上。GAME6は16)。GSWも同じくリバウンド!重要な局面でグリーンがアダムスをしっかり抑えて取ったリバウンドはかなり追い風を生んでいました。

そして両チーム諸刃の剣であるスモール・ラインナップ。OKCが大勝したゲームではスモールラインナップが成功し、またGAME6の4Qはグリーンをセンターに置いたスモールラインナップでGSWは勝利を掴みました。両チームどんなラインナップで勝負するのか注目です!!!!





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PART.150【2016ドラフト】NBA DRAFT


大荒れのプレーオフはスパーズを倒したサンダーが王者ウォリアーズに先行する形でリード!勝ち目が無いかと思われていたラプターズはビヨンボの活躍によりホームでまず1勝!どのチームもすんなりと勝ち進める段階ではなくなってきました!

そんな中2016年のNBAドラフト指名順が決定!今回はドラフト順位の予想と何人かの選手をピックアップしていきたいと思います!これから書かれるのはあくまで個人の意見です!が視る目に自信はあります!



1位指名権 フィラデルフィア・セブンティーシクサーズ
予想選手 ベン・シモンズ 208cm108kg

高身長ながらボールハンドリングがありトレイシー・マグレディに似ているタイプというのはもっぱらの評判だそうです。が、個人的な見立てでは前評判ほどの可能性を感じる選手ではありませんでした。たしかに高身長でどのプレーもそれなりにこなせるのですが、基本的には身体能力頼みであり、その身体能力もそこまで爆発的に高いとは感じませんでした。体は概ね出来上がっているもののボックスアウトやフットワークなどの基本がやや疎か。



2位指名権 ロサンゼルス・レイカーズ
予想選手 ブランドン・イングラム 206cm88kg

僕なら躊躇なく1位指名するデュークのイングラム。個人的にNBAに入る際一番重要なのは機敏性だと思っています。体はプロ入り後いくらでも大きく出来ますが、ステップなど動作全般の速さは体を大きくするより遥かに難しい分野だと思います。88kgと異様に細いですが異様に長い。そして付け焼刃ではないハンドリングスキルとアウトサイドシュート。デュラントによく似ており(リズムの取り方はマグレディにちょっと似てる)もプロ入りした時は大体このぐらいだったので体格で問題は起こらないと思います。ガムシャラなボールとリムへの執着心が良いです!これはレイカーズ指名出来たら良いラインナップになりそう!



3位指名権 ボストン・セルティックス
予想選手 バディ・ヒールド 193cm96kg

かなり高いレベルのシューターです。1試合8本以上の3PTを打ち成功率は51.1%を記録。30~40点近い得点を挙げながらシューターの大記録「FG%50%/3PT40%/FT90%」を記録するやばいやつ。物凄いフットワークでステップも多彩。セルティックスにはアイザイヤ・トーマスがいるので指名権をトレードされるかもしれません。ドラフト順位ではイングラムが上の可能性が高いですが、チーム事情によってはヒールドを選択する可能性は十分あるでしょう。クイックネスとアウトサイドシュートの軽やかな安定感は必見。完成度は歴代のエースガードに引けを取りません。



とりあえずイングラムとヒールドは言うことなしの実力者ですね。シモンズは…NBA入りした後どうなるかが見えてこないので1位ではないかもしれません。ケネス・ファリードやアーロン・ゴードンに近いものを感じます。

とりあえず僕の一押しはイングラム!眠そうでちょっとアホっぽい顔ですが彼は久々の大粒新人かもしれません!頼む!レイカーズに指名されてくれ!どうせクリッパーズも解散だしLAに輝きを!

PART.149【ウェスト頂上決戦】NBA PLAYOFF



西の頂上決戦はオクラホマシティ・サンダーvsゴールデンステイト・ウォリアーズ

今期シーズン平均10.4アシストを記録したウェストブルックだったが、プレーオフでは平均10.8アシストとスタッツが伸びている。これは今シーズンのプレーオフトップの記録であり(ただサンダー内の2位から平均3.6以下とかなり偏っている)、突破力そのままにパスを捌き始めたウェストブルックを止める手立てが今の所思いつきません。カリーとウェストブルック、タイプの違う現役最強PG同士の対戦は注目。



カリーとトンプソン、ウェストブルックとデュラントと、両チームとも2人のスコアラーを要しています。デュラントはプレーオフ平均27.4得点。一方トンプソンは平均27.2得点。数字の上では2人に差は無いので、そうなると第3、第4の存在が鍵を握ります。

【ウォリアーズ平均得点ラインキング】

1位トンプソン 27.2
2位カリー 24.8
3位グリーン 17.7
4位リビングストン 11.1
5位バーンズ 9.0


【サンダー平均得点ラインキング】

1位デュラント 27.4
2位ウェストブルック 25.5
3位イバカ 11.7
4位カンター 11.6
5位アダムス 10.2


ウォリアーズはPFのグリーンがいるものの、基本的に全員がバックコートタイプの選手が揃っています。そして全員が自分を起点として得点が出来る。逆にサンダーは全員がインサイドのビッグマン。その得点の多くはウェストブルックのペネトレイトもしくはリバウドから始まるので、かなり対照的な面子です。

シーズンの対戦時のスタッツを比べると、

PPG
GSW 119.3 〉OKC 110.7

FG%
GSW .502 〉OKC .457

アシスト
GSW 27.3〈 OKC 22.3


フリースロー
GSW 22.0〈 OKC 30.0

リバウンド
GSW 39.3〈 OKC 52.7


レギューラーシーズンの対戦は3試合で全てウォリアーズが勝利。しかし1試合は118対121の接戦でした。平均スタッツを見るとウォリアーズの方が効率の良いオフェンスをしていますが、リバウンドやフリースローの本数ではサンダーに分があるようです。

柔軟で破壊力のあるオフェンスのウォリアーズvs一本気で泥臭いバスケットボールのサンダー
気になるウェスタンの頂上決戦や如何に!?


118対121のゲーム。着実なアシストで点を重ねるOKCに対し裏技みたいな3点で点差をいきなり詰めるウォリアーズ。やっぱカリーは死ぬほどかっこいいですね!!



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PART.148【波乱のウェスタン!!】NBA PLAYOFF



昨年王者ウォリアーズがサクッとブレイザーズをスイープし、ホーム最強勝率のスパーズがサンダーをサクッと倒すかと思いきや…じわっともつれるウェスタン・カンファレンズ・セミファイナル!

ウォリアーズはカリー抜きで2勝1敗なのでそこまで問題はなさそうですが、スパーズvsサンダーは2勝2敗と先行きがまったく分からないシリーズになってきました!しかもホームゲームを取ったり取られたりでかなり実力が拮抗しています!



サンダーというと雷神ウェストブルックとデュラントばかりに比重が行き過ぎ他が疎か、プレーオフでは6人で回すチームという印象だったが、今年から指揮を取るビリー・ドノバンHCはそうではないらしい…



4ゲームのスタッツを見たところ、必ずロスター全員にプレータイムを与えられていました。これなら選手たちは短かろうが必ずプレータイムが来ると思えるので、心の準備をした上でコートに立てますね!やっぱり「今日は出れるかな~」では気持ちが乗りにくいです。この約束されたプレータイムというのは効果が大きいと思います。



GAME3でタフショットを打ちまくり猛省したウェストブルックでしたが、ウェストブルックのシュート本数が少ないほどサンダーの流れは良くなっています。ラスが走らなければサンダーが始まらないのでシュート打たないわけにはいきませんが、落ち着いて周りを見るウェストブルックは鬼に金棒状態に入るので、ここからスパーズはさらに苦戦を強いられそうです。



ただ気になるのはデュラントが毎試合40~43分プレーしているところ。他のポジションは控え選手がいるのでちょくちょく交代出来るのですが、本職のSFはデュラントしかいない状態なのでプレータイムが1人だけ40分を超えています。

それでも疲れを見せず、むしろ終盤でクラッチショットを決めているので状態は良さそうです。この均衡はデュラントの負荷で成り立っているようなので、彼の出来がこのシリーズの注目点かもしれません!



サンダーはデュラントとウェストブルックが起点となるオープンの3Pチャンスが多い印象。逆にスパーズはラマオルの1on1が多くパスが少ない印象。



ドライブやアシストでゴール下のシュートがあるサンダーに対し、オルドリッチ中心になるとどうしても外のミドルのジャンプシュートが多くなるスパーズ。終盤で攻め手を欠きました。



GAME4で41得点と爆発したケビン・デュラントのスウィングマンジャージー!!