どこで、どうやって分かったのかは全く分からない・・
 

Sが自供したあくる日Sが帰ってきたのだ。
代わりにYの姿が無い。
Yは投稿拒否の高校生今で言う引きこもり。無口で大人しい性格だった。

Yがいなくなって1時間後くらいか、一人の補助コーチがこちらに来て言う。

「おい、〇〇。Tコーチが下で呼んでるぞ!」
「?」またアイツからお呼びだ。嫌な予感がする。

2階に行くと数人にボコボコにされ全く別人ように顔の腫れ上がったYがいた。

「おい!貴様が黒幕か!」
いきなり胸ぐらを捕まれTに殴られる。
「なんのことか分かりません!」

この頃には、まあまあの模範生にまでなっていた。

「おい!Yお前さっき言った事行ってみろ!」コーチTが言う。
「・・・・」何も言わない。

「おらー!」一発蹴りが入る。
「言ってみろ!コラッ!」

「は・は・はい・・あ・あ・あの・・・私は〇〇さんに合宿所に火をつけるよう脅されました。・・」

「はぁ~な、なに言ってんだテメェ~」
下を向いたまま一切目を合わさないY。
「こら!やっぱりお前か!」頭にTの蹴りが入る。
「事実無根です!全くの嘘です。」
「おいY、どうなんだ!あ~!」
「あ・あ・あ・あの・・〇・〇・〇〇さん・・本当の事を言ってください。」
目も合わせないでどもりながら小声で言うY。
「いつだ!どこでそんな事言った?」思わず大声を出してしまった。
「あ・・ああ・あの・・ヨト・・ヨト・ヨットであの・・前、一緒に乗った時・・お・・俺は2人殺してるんだ。・・さ・・さ逆らうとお前も殺すぞ・・って」
「お前と乗ったのなんか、いつの話だ」確か新人で来た時に1度だけ乗ったが2度目の脱走前でかなり昔の話だ。
と、その時。
「おい!Y ヨットだと!さっき言っていた事と違うじゃねか!」コーチYGが口を挟んだ。
「え・・ああ・・ああ・・あの・・・あ・あ・・あ」
「Yテメー、人のせいにするつもりか!あ~」YGの鉄拳がYに飛ぶ。
「おい、〇〇、悪かったな!もう言っていいぞ!」
「は、はい。失礼します。」
「チェッ」かすかにTの舌打ちが聞こえた。

 

 

※理由は定かではないが、スクール側は結局この放火事件を世間には公表しなかったようだ。後にマスコミの取材でも話したがカットされ明るみに出る事は無かった。