10年前に憧れの積水ハウスで注文住宅を建てました。ついでにそのころトレンドとなっていた太陽光発電+エネファーム(ガス発電)を迷わず発注。太陽光発電(3.88kW)1,590,800円、HEMS229,800円、エネファーム1,600,000円、都合3,419,800円也。ただし国や自治体からの補助金が太陽光関連177,600円、エネファーム関連430,000円、それに県からさらに住宅用省エネ設備導入補助金70,000円が支給され補助金の合計額が677,600円。差引き2,742,200円の太っ腹投資と相成りました。

 太陽光発電は、1回の故障もなく順調に稼働。売電価格も30円で10年間固定されていたので多い月には1万円を超える状況です。地元の都市ガス会社からはエネファームダブル発電応援キャンペーンでこの10年間(今年分で終了ですが)毎年15,000円応援していただいております。まあ、これもガス発電によるガスの大量消費の贖罪のつもりなのでしょうか?

 ここでエネファームの大きな欠点に話は飛んでしまいますが、冬場が油断ならないのです。気温が下がってくる夜半になると凍結防止のために無駄に給湯器を燃焼させてガスを使ってしまうのです。うちで導入したエネファームは東芝製(いまはこの事業から撤退)ですが、ガスで水素を作り発電します。そのときの余熱でお湯を沸かすのですが、この発電した電気を電力会社は買ってくれないので自家消費するしか方策はないのです。昼間は太陽光が発電しているわけだから結局発電機としての役割はあまりないようです。国と都市ガス会社の罠にハマってしまった感じです。

 本題です。エネファームは本当にお得なのか?この疑問が湧いてきたのは、今年になってエネファームのリモコンに表示された「EAF」発電機の点検が近いとの表示でした。昨年から地元の都市ガス会社から10年のフルサポートの終了の案内はもらっていたので、4つの選択肢も告知されていました。ひとつは新たにエネファームかエコキュートに買い替える、ひとつはエネファームを有料で撤去して新たにエネジョーズなどの普通の給湯器に切り替える、最後のひとつは有償の「継続点検」を受けて発電機がいかれるまで使い続けるかと言う内容でした。まず、1番目のエネファーム買換えは現在もエネファームは、1,450,000円とあまり値段が下がっていない、エコキュートではガス・温水でのリビング床暖房や浴室乾燥を考えるとやはりボツ。2番目のエネジョーズにしても撤去費35,000円も含めて385,000円かかる。3番目の現行エネファームの継続使用ですがまずその前提が「継続点検」160,000円、仮に10年使えたとして2.5年に1回の定期点検に約10万円X4回で40万円、発電機がいかれたら40万以上とのこと。生産販売中止の発表が2017年6月14日なので計算すると2027年5月末で補修部品の保有期間が終わるという計算。4番目というのは「継続点検」160,000円也を受けて発電機を停止、給湯器部分だけを使って行くというものでした。発電機部分をとっぱらったら単なるエネジョーズだと聞いてびっくり。

 160,000円払って「継続点検」して給湯器部分だけ活かすのが最善かなといったんは考えがぐらついたのですが、あと3年ぐらいで保用品の供給ができなくなるのなら別の最善策を探すことにしました。それこそ今まで導入してからほとんど見てこなかったエネファームの取説やネットからの新しい給湯器の情報を調べに調べて結論を出しました。最有力候補が、ハイブリッド給湯器 (ノーリツ ユコアHYBRID) でした。これなら我が家のトータルエネルギーコストを下げられると確信したのです。ただし、その値段のこともあるのでネットで下調べしたうえで地元の都市ガス業者と折衝し何とか10年保証も付けた上でエネファームの半値以下で折り合いがついたのでGOサインを出しました。さらに調べたらこの給湯器には経産省の給湯省エネ2024事業で15万円の補助金がもらえるので助かります。この申請も購入業者が代理申請することになっているので楽ちんです。

 

ここでエネファームの総括です。

 2014年08月  東芝製エネファーム購入

 2016年03月 「05F」故障対応

 2018年01月   点検

 2019年11月    点検

 2020年02月  点検

 2021年03月 「561」修理(高温回避電磁弁交換)

 2023年01月   定期部品交換

 2023年11月 「COF」修理 発電ユニット不具合(燃料電池本体交換)

 2023年11月 「660」修理

 2024年01月 「EAF」表示 東芝エネルギーシステムズのコメントによると「10年経過が近いことをお知らせする「19F」・「EAF」等がリモコンに表示されましたら、ご契約のガス会社にご連絡ください。」とのことでした。 

 

ネットで調べましたが、エネファームでの故障が多い項目下記のとおりです

  •  発電停止
  • 給湯機能の故障
  • 水漏れ (銅管の劣化による穴あき)
  • ドレン配管や排気口の詰まり

ガス会社に確認しましたが、給湯器部分の故障はほとんどなく故障は発電機のほうが確率が多いようです。東芝はE N E O S から事業を引き継いでおり、ENEOS時代は部品交換ではなくユニット交換が頻繁に行われていたそうです。E N E O Sは採算が悪化し東芝に譲渡する決断になったそうです。特に発電機周りの部品、特にイオン交換樹脂などのフィルターの寿命が未知数だったようですね。事実、当初の定期点検周期3.5年が途中で2.5年に変更になったぐらいです。