ファインマンの著作を読んで物理を理解していくブログ. -55ページ目
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16章の問題

ファインマン物理学 (1)/ファインマン
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16-1
dx=γ(dx'+βcdt')
dt=γ(dt'+βdx'/c)

dx/dt=(dx'+βcdt')/(dt'+βdx'/c)
=(v_x'+βc)/(1+βv_x'/c)

dy/dt=dy'/γ(dt'+βdx'/c)
=v_y'/γ(1+βv_x'/c)


16-2
v_x'=(vx-V)/(1-Vv_x/c^2)
dv_x'/dt'=d((vx-V)/(1-Vv_x/c^2))(1-V^2/c^2)^(1/2)/(dt-Vdx/c^2)
=((1-v_x V/c^2)dv_x+(v_x-V)(dv_x)V/c^2 )(1-V^2/c^2)^(1/2)/((1-v_x V/c^2)^2(dt-Vdx/c^2))
=(dv_x/dt)(1-V^2/c^2)^(3/2)/(1-V v_x/c^2)^3


16-3
m_u=m_0/\sqrt{1-(u/c)^2}とする.
m_v=m_0/\sqrt{1-(v/c)^2}
m_w=m_0/\sqrt{1-(w/c)^2}

m_w/m_v=\sqrt{1-(v/c)^2}/\sqrt{1-(w/c)^2}
これに
v^2=u^2+w^2(1-u^2/c^2)
を代入して
\sqrt{1-(1/c)^2(u^2+w^2(1-u^2/c^2))}/\sqrt{1-(w/c)^2}
=\sqrt{1-(u/c)^2}\sqrt{1-(w/c)^2}/\sqrt{1-(w/c)^2}
=\sqrt{1-(u/c)^2}


16-4
衝突する様子を速さwで動く座標系から見ると両方の粒子が
同じ速さで反対に進むように見えるとする.

4c/5=(w+w)/(1+w^2/c^2)
(1+w^2/c^2)4c/5=2w
4c^2+4w^2=10cw
w=5c\pm \sqrt{25c^2-16c^2}/4
=(5c\pm 3c)/4
=2c,c/2
よって
w=c/2
M=2m_w
=2 m_0/\sqrt{1-w^2/c^2}
=2 m_0/\sqrt{1-1/4}
=4m_0/\sqrt{3}


16-5
速さwで衝突するとすると,
4m_p c^2=2 m_w c^2
より
4=2/\sqrt{1-w^2/c^2}
よって
4c^2-4w^2=c^2
w^2=3c^2/4
よって
v=(w+w)/(1+w^2/c^2)
=4\sqrt{3}c/7
m_vc^2=m_p c^2/\sqrt{1-v^2/c^2}
=7m_p c^2
=6m_p c^2+m_p c^2
よって衝突する陽子の運動エネルギーは6m_p c^2.


15章の問題

ファインマン物理学 (1)/ファインマン
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15-1
x'=(x-ut)/(1-(u^2/c^2))^(1/2)
=γ(x-βct)
y'=y
z'=z
t'=(t-(ux/c^2))/(1-(u^2/c^2))^(1/2)
=γ(t-βx/c)
これをx,y,z,tに関して解く.
y=y'
z=z'
{{x'},{y'}}={{γ,-γβc}{-γβ/c,γ}}{{x},{y}}
より
{{γ,-γβc}{-γβ/c,γ}}の逆行列を求めればよい.
γ^2(1-β^2)=1に注意すると
{{x},{y}}={{γ,γβc}{γβ/c,γ}}{{x'},{y'}}

15-2
L'を光時計の長さとする.
S’系からみると
t'=2L'/c
で一回時を刻む.
S系からみたとき光時計の長さLは
L=L'(1-u^2/c^2)^(1/2)
L+ut1=ct1
L-ut2=ct2
S系からみるとt=t1+t2で一回時を刻む.
t=t1+t2
=L/(c-u)+L/(c+u)
=2Lc/(c^2-u^2)
=2L'(1-u^2/c^2)^(1/2)c/(c^2-u^2)
=2L'/(c(1-u^2/c^2)^(1/2))
=t'/(1-u^2/c^2)^(1/2)


15-3
(a)
5km/v=0.000016835s
私系から見た寿命は
t0=16.8μs
中間子系から見た寿命t0'は
t0'/(1-(v/c)^2)^(1/2)=16.8 μs
t0'=(1-(v/c)^2)^(1/2)16.8 μs
=2.37μs

(b)
S'系でみた時刻t0'におけるS系の原点の座標
を計算すればよい.図のように名前をつける.
t0'=(1-(v^2/c^2))^(1/2)t0
t0'=t1/(1-(v^2/c^2))^(1/2)
x2'=-vt1/(1-(v^2/c^2))^(1/2)
=-vt0'
=-v(1-(v^2/c^2))^(1/2)t0
=-5km(1-(v^2/c^2))^(1/2)
=-0.7km

15-4
(a)
7.53*10^11*3600kJ=m c^2
より
m=30.12kg

(b)
1sあたり2n個のデューテリウムがヘリウムになるとすると,
1sあたり
n(2*2.0147-4.0039)amu c^2
のエネルギーが使える.
7.58*10^11kWh/(365*24h)=n(2*2.0147-4.0039)amu c^2
よって
n amu=7.58*10^11kWh/((2*2.0147-4.0039)c^2 365*24h).
よって一秒当たり
2n*2.0147amu
=2*2.0147*7.58*10^11kWh/((2*2.0147-4.0039)c^2 365*24h)
=0.15g
のデューテリウムが使われる.
重水において酸素がデューテリウムの四倍の重さをしめるから
0.15g+0.15g*4=0.75g
の重水が使われる.
(答えあわない)


15-5
1Auの距離で1.4kW/m^2の仕事率だから
太陽全体では
1.4kW/m^2 4 π(Au)^2
=3.942*10^26W
の仕事率.
1秒当たりmの質量が変換するとすると,
3.942*10^26J=mc^2
m=4.3866*10^9kg
4個のプロトンがヘリウム原子核になるとき
(4*1.00794-4.002602)amu=4.8415*10^-29kg
だけ質量が変化する.
4*4.3866*10^9kg/4.8415*10^-29kg=4*9.05985*10^37
=3.62394*10^38個
のプロトンが1秒あたりに変化している.
(大体あってるっぽい.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD
での値と比べると.

15-6
x=(b^2+c^2t^2)^(1/2)-b
v=dx/dt
=c^2t/(b^2+c^2t^2)^(1/2)
m=m0/(1-v^2/c^2)^(1/2)
より
mv=m0v/(1-v^2/c^2)^(1/2)
=m0/(1/v^2-1/c^2)
=m0/((b^2+c^2t^2)/(c^4t^2)-1/c^2)^(1/2)
=m0c^2t/b
よって
F=d(mv)/dt
=m0c^2/b

15-7
(a)
l.y.=365*24*60*60*3*10^8m
y=365*24*60*60s
9.8m/s^2=9.8*(1/365*24*60*60*3*10^8)(365*24*60*60)^2l.y./y^2
=1.03l.y/y^2

(b)
15-6を使う.
m0c^2/b=m0g
b=c^2/g
c=1で計算
v(t):=t/(b^2+t^2)
=t/(1/g^2+t^2)
=gt/(1+(gt)^2)

g=1.03
t=5
を代入して
v=0.9817
\int_0^5v(t)dt
=[(1+(gt)^2)^(1/2)]_0^5
=4.25l.y.


図15-3


はじめ方

対称性から運動量保存則を導くところなどは感動的だったがブログでかいていくのは15章からにする.


方針

ここではファインマンの著作を読んでいく。


でもまだ開始しない。

でも軽く助走程度には開始するかも。





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