アンティークボタンの歴史で、大きなターニングポイントになったのは、人工の合成樹脂素材、
いわゆる、プラスティック素材の登場だと、私は思っています。
歴史上初のプラスティックは、セルロイドで、1870年代に開発されました。 それを追いかける
ように、1907年に、ベークライトが、そして1931年に、ルーサイト(Lucite)が開発されます。
ルーサイトのインパクトは、その透明性でした。
ルーサイトはもともと、「割れないガラス」として、第二次世界大戦下で開発された新素材で、
戦闘機のコックピットや、潜水艦に搭載されました。 ガラスの代わりですから、それだけ
硬く、透明性があり、しかも、水や紫外線への抵抗力にも優れています。
初期のルーサイトは、ガラスのごとく丁寧に研磨され、透過率の高いのが特長です。
こちらは、1930~40年代のボタンですが、退色がまったくありません。
ルーサイトは、1960年代以降、安価なプラスティックに主役の座を奪われましたが、
アンティークボタンの中では、他に類を見ないほどの、瑞々しい輝きを、今も放っています。
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