イギリスのヴィクトリア女王は、ファッションリーダーとして、当時、多大な影響力がありました。
ファッションとしてポーチを持つことを流行らせたり、カットスティールや極小真珠を好めば、
それがジュエリーの主流になったりしました。
そんな女王が、1861年、最愛の夫を亡くしてから、黒いドレスに黒いアクセサリー、
黒いボタンで(生涯!)喪に服したそうですから、さあ大変! イギリスの全女性が、
女王にならって、黒尽くめの日々を送ることになります。
そんな時代のボタン、、、
最もポピュラーだったのが、黒ガラスのボタンです。流行が長引くと共に、様々な技法やデザイン
が生まれました。 貴金属を表面に蒸着させたり、動物や植物などの絵を線彫りして、
中に金や銀を入れたり、一見ガラスと思えない様なものが多く作られました。
このヴィクトリア女王のエピソードは有名で、ボタンコレクターは、その歴史的背景に魅力を感じて
黒ガラスを所有する人が多いように感じます。
