帰ろうとする人を引きとめるかのように降りだす雨を
「遣らずの雨」というんだって。
(やらずのあめ、と読みます)
遣らず、は行かせないという意味で、
雨が降っていることを帰らせない口実にできる、
呪文みたいな言葉。
雨の日は、
髪がきれいにまとまらないし、
お気に入りのワンピースはぬれてしまうし、
持ち歩いている本の紙もちょっとしっとりしちゃうけれど、
紫陽花がきれいに咲いて、
お気に入りの傘をぬらす雨が心地よいリズムをきざんで、
相手をちょっとドキッとさせる口実をつくれるのなら、
ー梅雨も悪くないー
って思いながら
明日をむかえられそうだなあ。