仕事の修羅場から解放されて、
ひさしぶりにお母さんと電話で話しました。
「人のめんどうを見るのが苦手なのは、わたしの性格が遺伝したんだね〜」
って言われて、ほっとして、泣いてしまいました。
よくも悪くも、わたしはものづくりに妥協できない性格で、
それが、自分を苦しめているんだと思う。
「ほかの人だったら、そこまでしない。もっと適当にやるよ」
って何度も上司に言われて、
「なぜわたしが適当にやる人に合わせなければならないんだ」
と葛藤しながら、仕事をしていたこともあった。
やさしくて面倒見がよい、と評価されていたようだけれど、
それは、わたしが本づくりに妥協ができなくて
「わたしのかかわっている本はきちんとつくりたい」と思っているから、
懇切丁寧に指導しているだけ。
本当は、人のめんどうを見たり管理したりするは苦手で、
もう何年も、この立場でいることをつらいと思っていました。
でも、わたしはニコニコしているのが得意なので、
だれも気がつかなかったのだと思います。
えらい人たちに
「来期は自分の編集部をもってみない?」
という話をもちかけられた日、
足がもつれて転んでしまって、なかなか立ち上がれないような気分におそわれました。
次の日は、なかなかベッドから出られませんでした。
だから、本当に立ち上がれなくなる前に、
「もう、これ以上がんばるのはやめよう」
と決意したのです。
「わたしの情熱はすべて本づくりにそそぎたい。
人の管理はしたくない。」
この気持ちが会社に受け入れられたことを
お母さんに電話で報告したら、「遺伝だね」って。笑
いろんな人に「もったいない」と言われて、
「もう私に、1ミリも期待しないで…!」
と思っていたところだったから、
遺伝のせいにできて、ちょっと気が楽になりました。
期待も地位もお金も、いらない。
だた、ものづくりに誠実に向きあいたい。