原発大事故の真因 | マレットの囁き

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福島第一原発の大事故は

 

現在も原因究明中ですが、

 

どうやら真の原因がはっきりしてきました。

 

それは、原発は事故を起こしてはならない。

 

だから、事故防止に全力を尽くし検討する。

 

その結果、世界で最も高い安全性を確保しました。

 

そして、原発事故はあってはならないから、

 

事故防止には万全をきたすので、

 

メルトダウンが起きる可能性は想定しなくても良い。

 

これが福島原発が大事故に至った真因です。

 

かくいう私も福島原発が津波に襲われた際にも、

 

大事故に至るとは全く考えていませんでした。

 

なぜなら、あらゆる事故対策が万全に施されていると

 

おおよそのことは知っていましたし、それを信じてもいました。

 

津波により外部電源が喪失しても、

 

すぐに非常用電源に切り替わるのだから

 

まったく心配いらないと思っていましたし、

 

非常用電源すらも喪失したと知っても、

 

最終安全装置があるので心配ないとも思っていました。

 

最近になって、それらの最終安全装置が

 

完全に機能していたことも判明しました。

 

それなのに、あのような大事故が起きてしまった。

 

このことこそが相当に深刻な状況を示しているのです。

 

では、なぜそのようなことが起きてしまったのか。

 

その後の調査結果を見ると、

 

このような事故が起きた時の想定が

 

皆無に等しかったことが分かったのです。

 

実際に外部電源が喪失した際にも現場では

 

非常用冷却装置が稼働可能な8時間のうちに

 

復旧マニュアルを策定しようとしていました。

 

つまり外部電源が喪失した際のマニュアルがなかったのです。

 

それ以外にも、電源喪失による未確認事項に対して、

 

どのように確認し対処するかという事も、

 

想定されていなかったため、全く対応方法が不明でした。

 

このため現場では、困難な中、現状を確認しつつ、

 

その場で対処法を策定しなければならず、

 

しかもその間、本社からはただただ

 

「どうなっているんだ」との怒号しかなく、

 

現場の混乱を助長させ、作業を遅らせていた。

 

もちろんその背景には、政府が執拗に

 

当事者に介入したこともありますが、

 

逆に言えば、東電首脳部が

 

政府にまともな回答ができていなかった結果なのです。

 

本来ならば、東電の技術と原発のトップが

 

直ちに現地に赴いて陣頭指揮を執るべきでした。

 

命の危険が大きいことがわかっていたから、

 

本来駆けつけるべき人たちが誰も行かなかった。

 

これも大事故になった大きな原因の一つです。

 

つまりは、大事故発生を想定しなかったため、

 

東電首脳部もどう対処して良いのか分からず、

 

暗中模索を繰り返してしまった。

 

その結果が最悪の事態を招いたとも言えるのです。

 

その後の調査検討で、事前に事故対応を詳細に煮詰めて

 

事故後に起きる事象に対しての対応を策定しておけば、

 

あれほどの大事故は防げた可能性が十分にある。

 

事故が起きた時の対策対処法の確立が不十分だったと、

 

自己検証に携わった学者たちは口々に述べています。

 

もちろん原発の安全性を信じ込んでいた

 

我々国民にも責任はあります。

 

それが電力料金の負担という形だけなら、

 

きわめて軽いと言っても過言ではありません。

 

原発は絶対に安全なのだから、

 

地球温暖化対策のために、クリーンエネルギーとしての

 

原発利用を推進しても良いのではないか。

 

そう考えていたことも事実です。

 

それ故その責任は極めて重い。

 

それだけに再発だけは何としても防がなくてはならない。

 

そのような強い思いに至るのです。

 

現在の原発再稼働の安全基準に

 

事故が起きた時の万全な具体的対処法は

 

まったくと言って良いほど盛り込まれていません。

 

このような現状では大事故再発は免れません。

 

アメリカでは原発事故は起きるものと想定されていて、

 

事故が起きると原発周囲600km以内の地域の住民に

 

避難を勧告するようなマニュアルがあるそうです。

 

日本ほど万全な安全対策が施されていないアメリカでは、

 

その分、事故が起きた時の対応が明確化されているようです。

 

日本で同じような対策がされれば、

 

住民がパニックを起こしてしまいかえって危険なので、

 

日本の実情に合わせた対策が必要です。

 

少なくとも原子力規制委員会をはじめ

 

原発の安全に責任ある人たちには

 

事故が起きた時にどう対処すべきかを

 

自分たちの責任として、しっかり検討してもらいたいものです。

 

現状では、稼働中の原発が

 

福島と同じかそれ以上の大事故を

 

引き起こす可能性は極めて大きい。

 

このことをすべての国民の皆さんには、

 

再確認していただきたいと思います。