皇位継承に伴い、様々な皇室行事が
伝統的な神式の形態で行われますが、
これはあくまでも、昔から伝わる伝統として
儀式として行われるものです。
皇室としての信仰とは別個のものであることは
はっきりさせておかなくてはなりません。
飛鳥時代から平安時代までの多くの天皇および皇室は
主に仏教を信仰している事実から見ても、
天皇家が神道の信仰者とはなりません。
天皇家と神道を強固に結びつけたのは
戊辰戦争によって分断された国内をまとめるために
明治政府が強硬に決めてしまった事です。
靖国神社をその象徴として、天皇を現人神とした
大日本帝国の国教としたのです。
その根本的な誤りは、日清、日露戦争によって加速され、
ついには日中戦争という侵略から、太平洋戦争による滅亡へと
亡国の道を辿ることになったのです。
これが世界の、とりわけ中国、朝鮮の歴史認識です。
侵略戦争の象徴たる靖国神社に
国民の代表たる国会議員が公人として靖国神社に参拝することは
侵略戦争を肯定し、過ちを再び繰り返す原因となる。
これが日本の周辺諸国の一致した歴史認識です。
元より靖国神社は一宗教法人に過ぎません。
個別の宗教法人を閣僚や国会議員が宣揚するように
公人として参拝することが、政教一致にならないのか。
国民的論議が必要だと考えます。
そう言えば与党の公明党も
国会議員が宗教団体の役職を兼任していると批判され、
今では完全に一線を画するようになりましたが、
なぜか個人の信仰までも制約されたがごとき誤解を生じました。
元より個人の信仰は自由であり、
閣僚や国会議員が私人として靖国神社に参拝することは
個人の信仰に関わることであり非難されることは無いと考えます。
しかし今では、国会議員や閣僚が
大手を振って公人として靖国神社に参拝しています。
これが非難の対象になっていない所に、
日本人としての歴史認識のずれがあることを
今一度すべての国民が考える必要があるのではないでしょうか。