最近、娘の受験のことでユーチューブにいろいろ受験対策動画などもあり、参考にみていたのですが、

その中に医学部受験のチャンネルで、細井先生と言う形成外科医が受験生向けの動画チャンネルがありまして(医学部受験のオンライン塾を運営しているらしく)、なかなか面白くみていました。

 

この細井先生が出資するのが「令和の虎」チャンネルで、出資のものだけではなく、さまざまな背景の受験生に100万円出資するチャンネル(令和の虎 受験生版)もあり、強烈な人が出ているな~と思いながら、お盆休みのテレビのようにみていたのですが、

本家の令和の虎チャンネルの主宰の岩井さんという方が、肺がんでステージ4ということでヤフーニュースになっていました。

 

ニュースになった時は、そもそも令和の虎チャンネルも岩井さんもまったく知らなかったのですが、ここ数日でチャンネルを見たので、なるほどな~と思いました。

岩井さんは「令和の虎 終活チャンネル」というものを作って配信していくようです。

岩井さん自身はいろいろな困っている方に出資したり、喝を入れたり、塾や学校を経営されているそうです。

いろんなユーチューバーや業界の方や社長さんが激励のメッセージを送る動画もありまして、非常に慕われている社長さんなのだな~と思ったのですが、やはり肺がんでステージ4Bということで、ショックを受けているからか、民間療法や怪しい宗教にすでにだいぶかかっている様子もありました。7月下旬に肺がんで転移がわかり、現在脳MRI待ち(脳転移検査でしょうね)で、これから抗がん剤の投与開始らしいですが、9月に生前葬をするそうです。肺がんも遺伝子タイプ別治療がこのブログを見に来る方はご存じですが、主流で、今は日本ではまだ認可がない?かもしれませんが血液でがんタイプの検査もできるようになる(海外ではできている)と思います。免疫療法(オブジーボ)もあるし、温熱だったか光だったかも正式な治療ができるような施設が認可が増えたし、神戸のほうには温熱療法の専門病院(怪しくなさそうなやつ)もあったかと思います。

個人的にすごい怪しいな~と思うのは、血液を抜いて、免疫細胞を強化してまたもどすやつは、だいぶ怪しいですね。

酵素風呂も、それ自体は普通に温泉的に使うのはよいけど、治療として考えるのはどうかなと思います。

温泉は、リラックスしたり湯治ならよいのですが、そこに命かけるものではないので。。

ラジウム温泉とかよいような気はしますね(山梨には増冨温泉というラジウム温泉があります;公共の施設は閉鎖中)

 

前にブログにも書いたのですが、私自身も今思うとそうだったな~と思いますが、がん宣告後は2週間は「死」ばかりがよぎり、いろんな治療法を民間療法も含めて検索して、精神的にうつっぽくなったりします。

この変化する過程で、状況に適応できるか、不適応(心理的危機状態)になるかは個人差がありますが、不適応な場合(不眠、食欲不振、精神に変調をきたすなど)は腫瘍精神科(国立がんセンターにはある)の介入があったほうがいいですね(もちろん看護ケアでもよいです)。心理面の対処方法を教えてくれて、気持ちが楽になると思います。

 

 

2週間~3か月はこの不安定な心理が続くので(がんのテキストには必ず書いてあります)、心理状態が安定したり、抗がん剤の効果も半年から1年くらい見てから、生前葬は考えないと、今やると心理的にだいぶよくないだろうな~と個人的に思いました。

周りも、がん患者あるあるですが、「これがいい」「あれがいい」といろんなものを勧められるのはすごい多い話です。

変なものもあるし、心理的に落ち着いて判断できない(本人は判断できると思っている)時は、下手なものはやらないほうがいいと思います。

 

不必要に「大丈夫」というのも違うし、「絶対治るよ」も違うし、なんて言ったらいいのかな~と思いますが、もうちょっとじっくり病気や治療と向き合うのも大事ではないかなと思います。

人から勧められることをむやみにやってみるのは、岩井さんの人の好さでもあるとは思いますが、どなたか、家族か近しい人が、少し広い視野で、本人がシンプルに病気と向き合って、何を選択していくのがいいのか、考えてあげられたらいいのになと思います。あとは抗がん剤治療前に、旅行に行くとか、治療開始後だとできなくなりそうなことをやっておくとよいでしょうか。

私は手術だったので、治療前に何かするだけの時間がまったくなかったのですが、時間があれば、実家(県外なので)に帰る(親に会う)とかハワイに行くとかやるかもしれないですね。

 

8月30日(金)16時~8月31日(土)11時まで私は、日本対がん協会主催の「リレー・フォー・ライフ・ジャパン甲府」の裏方というのか主催と言うのか、手伝い兼サバイバーとしてもいろいろやります。

夕方から夜にかけてルミナリエを灯します。

ウォークもあり、サバイバーとのトークもあり、日本対がん協会会長の垣添先生(もと国立がんセンター総長)の講演もあります。

 

 

8月31日まで、オンライン参加できるセルフ・ウォーク・リレーというスマホで歩数を計上するイベントも募集しています。

がんサバイバー(がん患者)と高校生以下は無料で参加できます(サバイバー以外は寄付1,000円/口をお願いしています)。目標歩数が達成できると、企業から寄付金がもらえるというものです。

私も夫と私で参加しています(夫婦でがんサバイバーなので)。

あと少しで甲府は達成できそうなので、がんばります。

 

 

令和の虎の投資もよいですが、日本対がん協会のリレー・フォー・ライフ・ジャパンは、寄付控除にもなるし、寄付はがんの新薬開発や医師の海外派遣、がん患者支援活動に活用されて、活きた支援だなと思います。

エビデンスや即効性のある支援に是非、令和の虎の社長さんたちも支援してほしいものですが、実際はユーチューブの利益を支援金に回しているだけだろうし、チャンネルの相互利用で利益を得ているのだろうと思うと、なんだかな・・という感じです。

拝金主義なのかもしれませんね(結局はお金ってことでしょうか)。

岩井さんもいろんなことにお金を遣ってきたと思いますが、今は、自分自身とゆっくり静かに向き合って、ご家族との時間を遣ったり、やり残したことがあればやったりして、終活なんて言わずに、最後まで生ききるくらいの心持で、葬式なんかしなくていいのではないかと思います。葬式の費用を新薬開発やがん医療の充実にまわしたり、かかっている病院に寄付するくらいの潔さがほしいですね。そして、慕ってくれるとか生前葬に来たいという人がいたら、クラウドファンディングで寄付をもらって、(葬式はやらずに)そのお金で、例えば、「マギーズ東京」などNPOでがん患者支援をしているような団体の活動費に充てたり、がん拠点病院の患者支援活動に充てたりなんかもいいんじゃないかな~と思います。

 

まぁ私はひとまずは、月末のリレー・フォー・ライフ・ジャパン甲府に向けて、ボランティアセンター担当なので、人集めと寄付集めにがんばります~。セルフウォークもまだ募集中なので、是非お願いします~。