次年度の仕事分担があり、上り下りとか作業が多いものは避けている(去年は子宮全摘して、その前は胆のう摘出したりで、腹部に負担がかかるようなことを避けていたこともあり)のですが、次年度に体力が必要そうな分担になりそうになったので、肺がんとか既往について説明したところ、「ふーん」とか「そうなんだ~」みたいな反応で、一応は希望通りに分担をしてもらえたのですが、

なんだかイマイチだなと思いました。

 

個人的には、肺がんの経過観察中で、まだ3年すぎたところで、気が抜けないので、責任が重いというか、急に穴を開けたら困るようなものは避けています。

自身のペースで調整できるようなものをメインでもらったり、代わりが聞かないものもあるにはあるのですが、周囲にはもしものことがあったら、お願いします、という前提で引き受けていました。

 

なので、穴をあけるかもしれないよ、ということでの分担をお願いしたかったのですが、

「でもさ~、誰でも明日無事かはわかんないでしょ」と言われてしまい、

ご本人も、「私もハラスメントとかよく言われるし」と言われると、もう何とも言えないなと思いました。

 

がん患者の気持ちは、がん患者しかわからない、

そこに尽きるのかもしれません。

 

私もがん以前にも緊急手術もあったり、帝王切開も危険だったりもありましたので、がんだから危険とは思わないのですが、

とはいえ、がんという病名の特別さは、他のものとは違うなと日々思います。

 

3日前のキャサリン妃のブログもそうですが、

キャサリン妃はいろんな病院の訪問や、患者支援に積極的に活動されて、すごく慕われていましたが、

ご自分ががんになって、180度違う世界に置かれて、というか、一気に当事者になったときに、今までとは世界が変わっただろうなと思いました。

 

うちは夫が舌癌サバイバー(ごく初期で切除済み)ですが、夫は私ほどの恐怖でもないような気もしますし、

がん種によっても不安は違うかもしれません。時々、乳がんだったらどうだったのか、と思うこともありましたが、

でもやっぱり、どの癌だから大丈夫でもないし、がんということが大きな不安のもとなのだと思います。

5年生存して、よかったと、あと2年後に思うのか、5年経っても、きっといつか再発するのではないかと思うか、

がんになったことは一生消えないだろうなと思います。

もっと、世間のがんへの理解が深まるといいなと思います。