録画していたのに、なかなか一人で見る機会がなく、昨日やっとドラマの後半をみました。

 

 

前半のところは、実際の患者さんだなと思うのですが、本人が患者会に参加していろんな話を聞いてみる、というのが印象的でした。あとはノートにやりたいことを書くなども印象的でした。

 

私も大学教員だから、主人公は高校の体育教師で、生徒に病気の話をするシーンも印象的でした。

脱毛などの副作用や、思うように動けないなどは、隠しておけないだろうと私も思います。

 

私も職場では自分が担当する学生には病気のことは伝えています。

息切れをしてしまうことや、昨年や今年は肺がんではない病気の術後で動くことや重いものを持てないなどに制限があり、

動けるけどやっていけないということなので、自分で言わないと、やらない人みたいに見られてしまうので、説明するよりほかなかったです。

同僚よりは、看護学生たちのほうが親身に心配して手伝ってくれて、ありがたかったです。

職場のほうは、どちらかというと配慮はなく、産業医に業務上の制限を書いてもらっても、まったく影響なかったです。

上司には通達されているはずですが、「大丈夫~?」程度の声掛けで現状の仕事量の調整などもないため、あきらめるしかない感じでした。

もう自分のことは自分で守るんだな、というか。

意外に医療職って同僚には厳しいのです。

 

見えないからしょうがないのでしょうね。プロだから自分でやればいいでしょって感じ。

 

ドラマの後半で印象的だったのは、本人の不安を家族が察知できてないところ。

体調よくないんだから、お風呂入って寝ればいいじゃん、みたいに奥さんが言って、本人が、「身体がつらいんだよ。寝たらもう起きないかもって思うと不安なんだよ」みたいなことを、わーっと言うシーンが印象的でした。

私も肺がんって言われて、気持ちはもうすごいショックで、自分の人生だけモノクロになったような気になったけど、世界は全然変わらなくて、自分以外は安全地帯にいるから平気なんだよな~みたいにねたましく思ったりもしたので、わかるなと思いました。

つらさっていうのも、身体的なつらさも精神的なつらさも、前にはなかったものが本人には存在するのに、周囲は前と変わらない目で見るのが、またつらいというか、イライラすると思います。

 

私も、今でも、私以外の家族には未来があって、安全地帯なんだよなって思います。

(夫は、喉に違和感があるとかで最近人間ドックや受診で検査して大丈夫と言われても、舌癌のこともあり不安らしいけど)

 

舌癌もなりたくないけど、肺がんは死因の上位だから、こわいですね。

 

まぁ、考えてもしょうがないし、ギスギスしても嫌なので言いませんが。

ドラマ自体は、子どもも持てて、奥さんも夢がかなって、最後の授業もできて、などうまく終わっていました(まぁそうだよなという感じ)。

でも、がんのドラマがあったほうが、一般の人にも知ってもらえるし、良いことだと思います。

ドラマのような主治医はなかなかいないと思いますが、「先生だったらどうしますか」という奥さんのセリフは、ホントそうだよなって思います。患者はプロじゃないから、医師と同じようには考えられないだろうって思います。

 

難しいですね。