今週に入ってから、12月初旬に依頼されている講義の連絡が何度かありました。
看護職向けの講義で、午前が在宅医療、特に在宅での看取りを専門にする医師の講義で、午後が私の講義の研修会です。
昨年から始めたものですが、30名制限で昨年は80名くらいの申し込みがあり、抽選となったそうで、
今年は先週申し込み締め切りで、30名制限のところ70名ほど申し込みがあったそうです。
企画をしてくれたのが、大学時代の同級生で、そのこともあって、あまり少ないと企画が没になったら悪いなと思っていたので、ほっとしました。
私の講義は1時間半程度の中に、前半は意思決定支援(今はACP:アドバンス・ケア・プランニングと呼ばれる)をして、
後半は「もしバナゲーム」を使った演習を行います。
そもそも、もしバナゲームを知ったきっかけは、がん看護の学会でのセミナーで知ったことがきっかけで、
さらにゲームの日本版ライセンスの開発者が、偶然にも幼馴染だったことです。
知人は大変出世していまして、有名なお医者さんになっていてびっくりしました。
そんなこんなの縁で、私もコロナ前にタイミングよく指導者資格をとり、現在、要望があればゲームの実践をしている次第です。
このゲームは、米国で開発された「Go Wish Game」がもとで、日本語版にはライセンス契約があります。
あなたが、もし余命半年で助からないと言われた時に何を大事にしたいですか?というお題で、カードを選んでいき、最後にグループで話をしながら、お互いの考えや価値観を共有するというものです。
厚生労働省が炎上しましたが、「人生会議」と銘打って、この先の多死社会を早めに対応しようとしてます。
平時から家族と「もしもの時」について、こうしてほしい・ああしてほしい・これはしないでほしい、と話し合うことが大事だと言われ始めました。
私がこのカードゲームを知りたいと思ったのは、その時に2人の親戚が相次いで余命宣告されて、偶然にそのことに関わらざるを得ないことがあり、人生の最期の迎え方について、自分も親の今後のこともあるし、学ぼうと思ったからです。
自分のために始めた学びが、ここ3年くらいひっきりなしに依頼や相談が来るようになり、びっくりするのと、時代がそうなんだなと思った次第です。
看護職だけではなく、地域住民でやりたいというオーダーや、がんサバイバーの会などにも出前講座をしました。
大体が、女性の方が興味があって参加することが多いです。
男性は、うちの父や夫もそうですが、自分のもしもは考えたくない方が多いなと思いますが、
看護師として(現在も実習で終末期の方ともかかわっているので)は、男性のほうが最後が近くなると大変です。
精神的に耐えられなかったり、荒れたり、鬱になったりです。
女性は、大体が出産や介護などで、人生の行き先を考えながら、備えている方が多いので、その時が来ても比較的淡々としている印象です。
今後の2040年までは、高齢人口の増加と多死社会になるので、ますます大事になるのかなと思います。
今朝、うちの夫は、旅行の荷物で必要なものがないと「げきおこぷんぷんまる」でした(子どもたちのネーミングです)。
あんなんで高齢者になったらどうなるのか。。と日々気になりますね。