肺がんの術後の大変だったことと、どうやってしのいだか、です。

 

①息苦しくて、大変

切った肺の量と場所によって、大変さが違います。

私の場合は、右上葉切除で肺活量の20%くらい減るということでしたが、具体的には動くと息が切れる(苦しい)。

トイレに行くにも、起き上がるにも苦しい。酸素を吸おうにも、吸い込めない(肺が減ったので、吸い込めている感じがない)。

鼻から吸い込むのも難しい。

2日目くらいまでは、鼻カニューレで酸素を投与されていた記憶です。

カニューレをつけていると動けないので、すぐに終了となりましたが、ぜーはーします。

 

手術前にパルスオキシメーターを買ったので、家でも安静時と労作時に測定して目安にしました。

あとは苦しいと脈拍があがるので、ウエラブルを腕につけて(私の場合はフィットビット4)、脈拍や睡眠の変化を記録しました。

術後1か月間はろくに眠れませんでした。家では、大き目の枕でベッドアップして、高反発マットレスをアマゾンで5000円くらいで買って、それで寝ました。マットレスで腰はだいぶ楽で、体位をあまり変えられないので、脇にクッションを置いて体位を安定させました。

 

②寝れない

酸素化が悪いので、眠れません。ベッドアップ30度くらいして、頭側をあげっぱなしになりますが、それでも苦しい。

傷も痛いし、ドレーンが気になって向きを変えれません。

枕を背中に入れてもらい、ちょっとずつ体位を変えますが、腰が痛くなります。

机に伏せたらどうかと思いましたが、それも全然ダメでした。。

 

③胃が痛い

これは、私の場合、右上葉を切っているので、そこに胃がひっぱられる?ようで(それか神経刺激?)胃痛でした。

退院後はずっと下痢で、体重が2~4キロ減りました。

1か月くらいで治りました。

胸腔ドレーンを抜いた後、空洞になったところに残りの肺がひっぱられてあがり、だんだん膨張(過膨張)するようです。

その過程で、たぶん胃のところの症状も出たのかなと思います。食欲がまったくわかない状況が1か月から2か月ありましたが、2か月すぎに戻ってきました。

 

術後は創部の治癒に体内のたんぱく質(アルブミン)が使われるので、たんぱく質不足になり、低栄養になります。

たんぱく質が減ると足がむくみます。

なので、退院後はたんぱく質合成のために「アバンド」というアボット社の粉末ドリンクをもらったので、2週間毎日(あまり美味しいものではないけど)飲んでいました。食事はアイスとかプリントか果物でしのぎました。足はひどくむくんだので、フットマッサージャーの膝まで包めるものを買って毎日マッサージしました。

 

④咳がひどい

退院後に咳がひどくなり、咳止めの漢方の麦門冬湯を買って飲みました。処方の咳止めだと、めまいが出そう(過去に出た)なので、漢方にしました。咳がとまることはなかったですが、気休めにはなりました。

気管支を切ってしまっているので、刺激が出るのと、肺の移動によるものではないかと思いました。

1か月すぎて咳のピークは過ぎてきて、2か月過ぎましたがまだ出ますが、咳をこらえることはできるようになっています。