2021年3月に偶然肺がん(肺腺癌)が見つかって、バタバタと下旬に右上葉切除して、早2か月たちました。

ステージⅠAで、リンパ節転移なし、遺伝子型はEGFR陽性でした。

自分も家族も誰もタバコは吸いませんし、うちはがんになった人は誰もいない家系でした。

 

3月上旬に胆石発作(初めて)があり、救急外来へ搬送されて、そこでCTを撮ったら肺がんが見つかりました。

1.3センチくらいで、おそらくがんでしょうと。

それから別の病院へ紹介状を書いてもらい、PETやらMRIやら腫瘍マーカーやらを検査し、マーカーはまったく問題なし、転移もなさそうだということで、がんの場所が胸膜に近いので播種が危険だということになり急いで手術となりました。

 

術式は、ハイブリッドVATS(胸腔鏡補助下肺切除術)になりました。

他の病院では、完全胸腔鏡下手術もできたのですが、家や職場から遠くなるのと、手術をする病院は自分のもとの職場であり、今までにも出産でも入院しているのでカルテもあるし、いろいろ良かったので、迷いなく決めました。

術式以外には、標準治療では葉切除が推奨ですが、他の病院だと区域切除など小さい手術もあるようでしたが、標準術式でよいと返事をしました。主治医も標準がよいでしょうということでした。

VATSでは、小切開(4~8センチ)+胸腔鏡の穴(のちに胸腔ドレーンを入れる)の2か所の切開が主ですが(病院によって多少の違いはあるよう)、私は体型が太いので、15センチ~20センチくらいの傷になり、肋骨を1本切って(またつないで)になりました。

術後はICUに1泊ということでしたが、ICUが満床になるということで数時間で病棟へ戻りました。

 

最初の経過ですが、

手術翌日の昼には歩行開始(離床)でした。尿道カテーテル、胸腔ドレーン、硬膜外麻酔(PCA)、傍脊椎ブロック、そして点滴が体にくっついているので、かなり歩きづらい。まずは、尿道カテーテルを抜いてもらいました(確か、抜く前に歩行して、何か抜かないと歩けないと思い、とりあえず抜いてもらいました)。蓄尿(これは意味がわかんないと思いましたが)もあり、管だらけでのトイレ歩行は、拷問。。背中が痛いし、違和感で体がまがらず、おしりがふけません(でも、根性でふく)。

お昼ご飯から常食でしたが、いきなり魚で、気力が萎えました。。食欲はまったくでませんでした。。

 

胸腔ドレーンは胸水(血性)が減るまで3日間くらいは抜けないと聞いていたので、あとは何を減らせるか考えました。

点滴は確か2日目くらいでなくなった記憶です。麻酔があわず、以前せん妄になった過去があり、今回も2日目以降術後せん妄になりました。

せん妄は、私の場合は、気が変だということが自分でよくわかるので、PCAを抜くしかないと思い、お願いして抜いてもらいました。

傍脊椎ブロックを1本痛み止めで残しておき、あとはひたすら内服のロキソニンと追加の鎮痛剤でしのぐことにしました。

動かなければ痛みはまだ耐えられて(鎮痛剤による吐き気もひどくて、鎮痛剤もあまり使わないようにしました)、またせん妄がひどくなってしまったので、結局術後3日目には傍脊椎ブロックも抜いてもらいました。胸腔ドレーンも3日日目に抜去しまして、術後4日目に退院しました。