出てきた瞬間に華やぐトースト
わぁ♪♪と出された瞬間につい口に出して笑顔になってしまいそう。トーストもなんですが、それを囲む全てです。サラダが、よくある食品サンプルのようだと思いませんか?盛り付けがおしゃれ、ただの玉ねぎではなく紫玉ねぎを使い、素材の色合いと盛り付けた時の色のバランスがなんと美しい!そしていかにも美味しそうに見えるジャムの色と輝き。ジャムにも色々あり、同じマーマレードでもくすんだ色のタイプなどもあります。でも照明を浴びてキラキラ。さらに、お砂糖や塩コショウの容器も、おしゃれさや気品を演出できるようこだわっています、というのが見て取れます。目の前がこうなった瞬間にもう心が豊かになり、いいお店に来て良かった♪って思いますよね。これほどまでに感じるお店は、30軒に1軒あるでしょうか。。。あ、ちなみにこれはモーニングではありません。通常のトーストを注文すると、こういったスタイルで出てきます。さて。肝心かなめのバタートーストは。分厚~い。きれ~い。トキメク~。とやっぱり食べる前から胸膨らむ容姿です。食パンの断面にはあの、断層のような割れ目も!ワクワクします。食べてみるといかにもバタートーストの味。パンが比較的小麦の味がするためバター塩気と合わさると、カツン、キリッとした、バタートーストっぽい味。今主流の、甘めでふわっとしたパンで全体もなんとなくやわらか~、というのとは異なります。ちょっと意外でした。ごちゃごちゃした味じゃなく、シンプルで、しっかりいい物を出したい、というお店の方の意向かな~、と感じます。それが伝わるのかお店はちょっと路地に入っているのに次から次へとお客様が。このお店は、私が行った時間帯だけかもしれませんが、とてもお上品なおば様が働いていらっしゃいます。どなたも、デパートの高級婦人服売り場でお買い物していそうな。だからだな、と感じました。お店の明るさ、全体の色合い、お花、テーブルの上の容器や接客などなど、全てが女性の感性とあたたかさとお上品さがあふれていました。居心地良さそう~。どうしても「あそこのバタートーストが食べたい」というお店は近くに無くて、近所に数件あるうちのどこにトースト食べに行こうかな~、と思ったとき、こうした、トーストにもちゃんと気が回っているところで食べたいな、と思います。カウンターの奥から聞こえる、トースターのチーン♪という音。見た目もおしゃれなトースターです。お店で使われていることは珍しいのではないかと思いますが、こちらではお客様に見える位置にあるので、ビジュアルも良いこのトースターにされたのかしら。そしてなんといっても音が特徴的。ちょっと例えに違和感を感じられたらごめんなさい、仏具の「おりん」のように、チーンというよりはリーンとも聞こえ、それがなんとも心地よく長めに響き続ける音です。何から何までこまやかだな~。と良い気持ちになりました。