二組で争っていたアイスダンスのスペインの五輪代表が決定しました。

三試合(フィンランディア杯、スペインナショナル、ユーロ)の得点の合計で高い方を選ぶ。ナショナルには国際ジャッジを招聘しより公平な採点を目指す。

 

日本の場合。

選考基準に国際試合での成績(世界ランク、シーズンランク、シーズンベストスコア)があるのにナショナルの結果のみで選ぶ。ナショナルでは強化部がジャッジに入り、優勝した方を強化部主導で五輪代表に選ぶ。

 

対照的ですね。日本の選考は公平性に欠ける。ここに異論のある方はいないと思います。

 

私は今回ブログやTwitterであえて「不公平」よりも強い「不正」という言葉を使いました。直接言ってきた人は今のところ一人もいませんが、エアリプなどで批判的な意見もちらほら見かけます。

 

批判は覚悟の上です。

今回の採点と選考、100%納得できるファンは一人もいないと思います。でも、

 

・かなだい本人が明るく前を向いているから

・転倒があったのは事実だから

・採点批判は相手方選手を傷つけるから

・品行方正なファンでいたいから

・かなだい本人に迷惑がかかるかもしれないから

 

などという理由で自分を納得させている人が多いように思います。

 

本人が言わない。マスコミは(転倒で代表を逃したけどライバルにエールを送り次の目標に向かう)的な美談に持っていく。ライターの田村明子さんと田中亜紀子さんは選考方法の不可解さは指摘してくれましたが、採点のおかしさにまでは踏み込んでいない。だからこそファンは黙っていてはいけないと私は思います。

 

こんなことをしても選考結果は覆らない。その通りです。でも、今回の採点や選考にファンが納得していないというメッセージを送る必要はあると私は考えます。ファンは「不正」に気付いているぞ。「不正」を行ったアイスダンス強化部もそれを許したスケ連もそのおかげで選考された選手もみんな厳しい目で見られているぞというメッセージです。こんな採点や選考が批判もなくまかり通れば来年もまた同じことが繰り返される可能性が高い。それだけはなんとしても阻止しなくてはならないと思います。

 

別記事へのコメントで教えていただいたのですが「証拠もないのに不正と決めつけるな」というご意見もあったようです。確かに刑事事件なら有罪にできる、民事なら勝訴できるレベルの物証や関係者の証言などはありません。ただのファンですから当たり前ですね。証拠は数字です。こちらの神サイトのお世話になりました。数字を眺めているといろいろなことが見えてきます。

 

 

ジャッジの1人が国際評価の低い方の組にあからさまに高い得点をつけている。これだけでは「不正」だと言えません。テクニカルパネルがいくつかミスジャッジをしている。これだけでも「不正」だとは言えません。単にジャッジのレベルが低いだけです。

 

では、「ジャッジ全員が」示し合わせて同じような点の付け方をしたらどうでしょう?それが全日本のフリーダンスで起こりました。「ジャッジ全員が」小松原組のPCSをかなだい組のPCSと同レベルまで上げたのです。リズムダンスのPCSは国際大会と同等だったのに、フリーダンスでだけ「全員が」大幅にPCSをインフレさせ、かなだいと同レベルにした。これは誰かの指示がないと出来ないことです。

 

参考:

小松原組の今季PCS(上がRD、下がFD)

 

一方、テクニカルパネルはリズムダンスでは厳しいレベル判定をしているのに、フリーダンスでは全く仕事をせず(ミスがあっても見逃し)、双方に全く同じレベルと基礎点を与えています。テクニカルパネルの3人は決してレベルの低い方ではありません。本来ならこんな見逃しをするはずのない人たちが、全日本フリーダンス限定で不思議なレベル判定をした。これも、本来は差のある(ステップの評価に差があるため)2組の基礎点を同じにするという指令があったと考えると辻褄が合います。


私はジャッジパネル7人とテクニカルパネル3人の出した数字を見て「不正」があったと確信しました。採点に関わる人全員が自分自身の判断ではなく、誰かの指示に従って採点をしている。これが私が「不正」だと思った根拠です。アイスダンス強化部には動機(小松原組を五輪代表にしたい)もあれば実行手段(強化部のキーパーソンがジャッジの1人)もある。不可解な演出(夏木マリナレーション)も強化部による仕掛けの可能性が高い。「不正」があったと疑うだけの十分な証拠は揃っていると思います。そして採点が「不正」ならその結果である「全日本優勝」を理由に決まった代表選考ももちろん「不正」です。

 

もし「不正」でないと言うなら日本スケート連盟やアイスダンス強化部の方に説明責任があると思います。スケート連盟は「競技力が拮抗しているから全日本優勝者を選んだ」というコメントを出しましたが、↑の神サイトを見れば2組の国際大会における評価の差は明らか(しかもかなりの大差)で、「拮抗」が嘘だということがはっきりわかります。つまりスケート連盟が嘘をついてまで取り繕わなくてはならないような不可解な選考だったと言うことです。

 

幸い今回の一連の記事には当ブログとしては記録的アクセス数があり、たくさんの方に読んでいただいているようです。私が一番許せないのは「かなだいはRDで転倒したから五輪代表を逃した」ことにされること。大輔ファン、かなだいファン、スケオタの皆さんには客観的な事実を確認した上でご自身で採点に「不正」があったか否か判断していただければと思います。

 

かなだいのお二人は四大陸選手権のためにエストニアのタリンに到着しましたね。優勝を争うと思われるアメリカのグリーン/パーソンズ組のプログラムもとても評判がいいので見ごたえのある戦いになると思います。実力も本当の意味で「拮抗」していますので楽しみです。


 

 

 

 

 

 

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