とある道を歩いていたらカフェ風の店のメニューにおにぎりの画像が目に入り、Rice Ballとあるので、
入って明太子おにぎり$4を購入。
確かに明太子なんだけど、ちょっと甘めの味。
そして次に目に入ったのが、こちらのポスター。
”セックスワーカーの権利は人権です”
”セックスワークは「本物の職業」です”
”セックスワークに対する偏見をなくし、セックスワーカーに対する暴力をなくし、セックスワーカーが安全な屋内労働条件を選択する権利のために闘ってください。”
”セックスワークは一部の人にとってはサバイバルの為にであり、家族や子供の個人的なニーズを含め、この職業に就く多くの人々にとって生き残るための唯一の方法です。”
”生き残るために危険な街で働きたいセックスワーカーはいませんし、誰も恐怖の中で働かなければならぬべきではありません。”
セックスワーカーというのは、いわゆる性風俗の職業に従事する人達のことだが、
私は長いこと誤解していて、性風俗の職業は女性の身体を性的なモノとして扱い
消費する搾取であるとして、性風俗を禁止すれば良いと考えていたが、
実際はそんなに物事は単純ではないということを、ここ数年色々学び、考えが変わった。
まず、性風俗を法律で禁じても、生きる為に性風俗を行う人は居なくならないということ。
そして、非合法とすることで、売る人も買う人もどんどん表社会からは見えぬ場所へと移ってゆき、
セックスワーカー達は更に危険なリスクを負うことになる。
また、性風俗業に至った理由はなんであれ、技術を要し、肉体を使ってサービスを
提供するという点では、他の肉体労働と同じく、当事者が労働として行なっているかぎり
セックスワークを職業とみなし、セックスワーカーを尊厳ある人として扱い、
労働に対して正当な賃金が支払われることを保証し、不当な扱いや、危険のリスクから
保護するのは当然だろう。
おそらく多くの私たちは無意識に性風俗や水商売を軽視している部分があると思う。
性風俗に従事する女性達を、「男性に媚を売り性を売りものにする」と蔑視の視線を
向けるところはあると思うし、正直、私自身にもその様なところはあったと思う。
コロナ禍では、性風俗業を営む人々に対して給付金を不支給とすることを国は合憲とした。
国が人を職業によって差別し、人として扱わないことも考えると、これは本当に深刻で
根深い問題だ。