色彩の力、モノクロからカラーへ | 物流応援団長山田泰壮の元氣が出る話

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親愛なる皆さん
おはようございます。

情報伝達や映像の技術は日進月歩で進化し、地球の裏側で起きた出来事が瞬時に鮮明に映像として情報がキャッチできる時代。

世界中の技術者達が力を合わせ最新技術を駆使しモノクロの画像に本来の色を復元させる。それによって、過去の出来事をよりリアルに鮮明に甦らせるというプロジェクトが組まれ、NHKのドキュメントで放映された。

「色彩」の力に驚かされた。
モノクロからカラーへの変換は、単にキレイとか見やすいという視覚的な驚きだけではなく、自分の感性や意識もかなりモノクロ化、退化?していることに気付かされた。かなり衝撃的だった。モノクロの時代は過去、カラーの時代は現在と、どこかで切り離していた感覚から過去がカラーで鮮明に彩られた瞬間にそれらが繋がっているという実感に変わった。

1964年10月10日、東京国立競技場。
戦後20年で奇跡の復興を遂げた日本でオリンピックの開会式が行われた。色彩に満ちたその式典で、若者たちの行進は希望に満ちていた。更にその20年前、その場所は学徒出陣で若者達が行進した場所でもある。以下は、その両方を観客席で観ていた作家の杉本苑子さんの言葉。

「20年という歳月が果たした役割の重さ不思議さを私は考えた。同じ場所で、同じ君が代、同じ日の丸、同じ若人の式典であるにも関わらず、何という意味の違いだろうか。何か恐ろしい。今日という日はあの日に繋がり、あの日もまた今日に繋がる。祝福と色彩に飾られた今日が如何なる明日に繋がるか誰にも分からない。今日という美しい日が明日につながるよう祈るだけである」
1964年からおよそ半世紀、2020年東京オリンピックが開催が決まった。
1923年関東大震災と2011年東日本大震災
1958年東京タワー竣工と2012年東京スカイツリー完成
1964年新幹線開通と2027年リニア新幹線開業計画
1929年昭和恐慌と2008年リーマンショック
1945年ポツダム宣言と2012年憲法9条改正案提出

色彩の力は、時代は巡り、繰り返されることを改めて気づかせてくれた。人間の叡智と愚かさ、逞しさと脆さ、様々な内面に気づかせてくれた。そして、それら色彩の殆どは私達人間が内面で思い描いたものが現実化しているということにも気づかなければならない。あの時代も、今も、そして、これからの時代も。
私達人間の果たす役割、特にその時代のリーダーが果たす役割はあまりにも重大であります。今日は、文化の日、平和への願いを込めて日本国憲法が公布された日。

今日も一日良い日になります。

物流応援され団長・山田 押忍!