久しぶりに書きます。ただいま。

しばらくご無沙汰してたのですが(コロナで舞台鑑賞の機会自体減ってたってのもありますが)。

ちょっと今回、耐えられず。ここで、自分なりに感動を記録に残すべし・・・と思い至ったわけです。

 

タイトル通り、ですが。

宙組のアナスタシア観てきました。

少し日が経って落ち着きを得てきたので、このタイミングで書きます。

Tokyoの世間は今やだいもんフェスティバルだがな。まあ、チケット取れていないんだがな。当然のごとく。

後半戦の、友の会二次申し込みに懸けます。ちなみに、前半期間の先着は、8時頃からスタンバってましたが、無理でした。

運営さんよ、平日に、休み取ってでも、わずかな可能性をかけた人間もおるのだ。頼むから、これ以上ヅカファンのソウルジェムが濁る前に、数枚しかないならいっそ全部抽選にしてくれな。たのむで。

ちなみに、真彩希帆さんは弊推しでござい。このへんの話もどっかでまた書きたい。

 

脱線した。

アナスタシアの話をさせてくれ。

 

えー、正直、なめておりました。

ブロードウェイもたいしてロングランになっとらんし、まあ、そんなもんなんでしょうみたいな気持ちで行った。「芹香斗亜さんがこの世に実在している」という実感を得るだけで満足する自身の性分をかんがみて、もう行くだけでお釣りやでえ、話なんかどうでもええんやわいという気持ちで行った。

やられた。

完全に打ちのめされたぜ。

というか、「神々の土地」愛好家(自称)のワイ的に、刺さる部分も多々あり。

 

 

久しぶりに、がっつり「ミュージカルとしてのつくり」をゴリゴリに押してくる作品を見て、

あ~~~~~~~やっぱりミュージカル、好き(笑顔・号泣・幸福)ってなった。

この「ミュージカルのつくり」ってのは、

・全編通してほぼナンバーで台詞を運ぶ

・リプライズをふんだんに使うことでメロディを頭に刻み込まれる

ってやつ。

 

「あの日の12月」素晴らしいね。

アナスタシアの世界観・雰囲気を凝縮したような、アナスタシアといえばこのナンバー、という印象になる一曲。

アナスタシアは、深みのある群像劇とか人間の心理や価値観に踏み込んで考察をはかどらせて観客を興奮させる作品ではない。

けど、作品の雰囲気はしっかり確立していて、豪華なナンバーで構成されて、誰でも楽しめる…ある意味エンターテインメントとしてとてもクオリティが高いと思います。

「あの日の12月」を聞くだけで、作品へぐぐっと引き込まれます。しかも、「Once Upon A Decemer」だからね。「Once Upon・・・」というフレーズのもつ言霊たるや。あったかもしれないお伽話を語る創作と、めちゃくちゃ相性良いフレーズです。

この曲がね、作中何度も何度も繰り返される。アーニャがオルゴールを開いて記憶を巡るシーン、このシーンだけでいいからもっかい見せて・・・ってくらい好き。あと、最後で流すの、素晴らしいよね。ラストで流れることで、このストーリーそのものが、「むかしむかし・・・あったかもしれないお話・・・」になるわけよ。ストーリーテラーがいなくても、この演出を成立させてくるわけよ。いつもの作品なら、ここで芹香斗亜さんが銀橋の橋に出てきて、「その後、二人がどうなったのかは誰も知りません‥」とか語るとこよ?(金の砂漠を想像したあなたは仲間ですよ) そういうの無しで、音楽だけでその効果を生んでるわけ。すごいナンバーですたい。

21世紀になって、一家とともに死去していた史実が明らかになってますが、この”アナスタシア皇女”が、いかにミステリアスでロマンティックで、創作界のミューズたる人物像だったかを、強く納得させられる。コナン映画の「世紀末の魔術師」しかり。

 

他にも好きなシーンはたくさん。

・1幕終わり近くの、サンクトペテルブルク駅で、故郷を想って歌うシーン

ここも、この演出ができるの、ミュージカルならでは。台詞だけでまわしても、ここまで哀愁漂うシーンにはならない。

そしてこのシーンがあるからこそ、ディミトリの故郷への愛着に説得力つけられるしな。

あと、「神々の土地」でまぁ様が歌っていたナンバーの「ここに残す、我が思いを…」ってフレーズ思い出して、また泣く。はい~。

・バレエ鑑賞のシーン

まずバレエだけでも、ここ、舞台が成立するくらい見ごたえあるのですが。贅沢や・・・これがタカラヅカや・・・。

バレエを見ながら、各々が思いを歌うシーン。The ミュージカルって感じで好き。

・麗しプリンスの芹香斗亜様がアーニャを追い詰めるシーン

アナスタシアとしての自覚をもって、毅然とグレブに向かい合うアーニャ。かっこいい・・まどか様・・・スキ・・・。

ここで歌いながら追い詰めるグレブも、ミュージカルらしくて良い。音楽が緊迫感を何倍にも底上げしている。

・ディミトリとアーニャが昔出会っていた記憶を示し合わせるシーン

このカップルの運命の答え合わせってかんじで好きっす。わいは、少女漫画脳やからな。こういうシーンにはめっぽう弱いのじゃ。

デュエットの後、皇女様、ともう一度お辞儀をする真風さん。え・・・この真風さんとまどかちゃんの図、美しすぎて、もう、パリに銅像を建立するレベルでは・・・?彫ってェ~~~~~~~!!!

2回目見て気づいたけど、ディミトリ、前半で「お辞儀したのは1回だけ」とか台詞あって、あー伏線張ってらと思いました。

・皇太后がアナスタシアだと確信するシーン。

ここでオルゴールで「あの日の12月」が流れる。全てをつなぐのは、メインナンバーを秘めた、オルゴールの箱。はい、うま~~~~~~~~い。構成すご~~~い。

ていうかね、ずるいよなぁ!!!皇太后がすっしーさんだもんなぁ!!神々の土地スキーとしては、これだけで、悶絶ものですよ。なんだろう、違う作品なんだから、描き方が違うはずだけど、どこか面影も感じられて、絶妙な加減でしたね。

ちなみに、「あなたの母親のフルネームは?」と聞かれて、「私にとってはママです」っていうとこ。「神々の土地」で、ずっとお母様と呼んでいたのに、世界を拒絶する母の哀れな姿を見て、正しい選択は分かり切っているのにそれでも味方でいることを決意して「ママ」と呼ぶあの神シーンを思い出して。しかも同じまどかちゃんの役で。なんかしらんけどエモの洪水で堪えがたかったな。

 

はい。

ここまででだいぶ息切れしているので、キャスト感想はさくっと。

・アナスタシア(星風まどかさん)

今回、初めて星風まどかさんに惚れました。

今まで、かわいい~どんどんうまくなるなあ~(^▽^)とかのほほんとしてたんですが、

アナスタシア役はアタリオブアタリですね。役がキャストを成長させる、娘役の役では特賞もんです。

アーニャはまどかちゃんだからこそ、ここまで仕上げられたと思います。こんなに芸達者な方だとは・・・歌も本当に上手だし、最後の歌い上げとかとてもきれいでした。此度の花組への云々は、最初ホァ?( ゚д゚)ってなりましたが、アナスタシアを見て、納得。まどかちゃんは、女優として、エリザベートに挑戦したかったんだろうと思います。

あ、パリに着いた時の衣装スキっす。好き。可愛い。

・グレブ(芹香斗亜さん)

それから弊推し・芹香斗亜さんについても。いやー全員が思ったであろう「惚れる意味は全く分からん」が、そこは圧倒的顔・圧倒的歌唱力で、全てをどうでもよいと思わせる!さすが!あとほんとアドリブ上手いですよね。芹香さんがトップになったら、コメディとかもできる組になると思う。紅さんが去った後、コメディできる組がいなくなりましたから。期待してます。

 

真風さんのスーツが見れて、ほくほくしたし。(着こなしすぎてて、絶対庶民ちゃうやろってツッコミは全員思いましたよね?)

リリーは…ネヴァクラブのシーンは<<カズキ=ソラ>>オンステージで、空間の支配能力がすごかった。

凜城きらさん好きなんですが今回はそこまで美味しい役じゃなかったナ…(というか、主要キャラ以外、映えるキャラクターがあんまりいませんでしたね・・・コーラスパワーで存在感は感じるものの、役の表現の部分で組子が成長できたかなというと、難しいところな気がする)

 

 

体力が尽きたのでこのへんで。

何度も見たい、中毒性やばい!繰り返し見ることで新しい発見が楽しめる!という作品ではないですが、ミュージカルが見たい!って人におすすめできる、素晴らしいエンターテインメント作品でした。

しかし、トップ男役が一番目立つ前提のタカラヅカ版としてのプロデュースは、失敗かなと思います。完全にまどかちゃんが主人公でしたね。だって、恋敵にあたるグレブとディミトリは一回も顔を合わせず、最後の決着もアナスタシア一人でつけます。さらに、二人が結ばれる運命を選び取ったのも、アナスタシア。ディミトリのナンバーを増やしただけでは無理があります、構成そのものが、やはりタイトルロールであるアナスタシアのお話なんですよね。もう少し交渉どうにかならなかったんでしょうか。(私はどちらかというと娘役が好きな人間なのでいいですが。)もしかしたら令和の時代ならでは、あえてそうしたのかもしれませんがね。一方で、エリザベートを宝塚に輸入した小池先生は改めてやっぱり天才だなと思いました。

 

おわり。

次の宙組は、真風さん芹香さんダブルでスーツのハッピーセットです。幸せが約束されてますね。素敵です。

 

さてさて、雪組~春の陣~で勝利を掴めることができるのか。友(の会)のみぞ知る。