こんにちは。

 

去年の秋頃は、やっと観劇安心して行ける時代になったぞ~などと余裕ぶっこいていましたが、

新年早々、花組の元禄バロックロックの公演中止により心を折られました。

分かるぞい・・・一番つらいのはタカラジェンヌの皆様や・・・

しかし・・・めちゃ久しぶりの良席だったんじゃ・・・油断していたのもあり・・・ショックだ・・・。

PV見ても、まどかちゃんの所作の美しさとか佇まいの優雅さが宙組時代からさらにレベルアップしてて、

これは絶対見たい!と思っていただけに。つらい。おとくりちゃんの名演技も見たかったよ。

 

その心折れイベントを経て、どこかできらめきを摂取せねば・・・という思いもあり(大人の舞台オタクは忙殺される日々の中、カレンダー上に記入した観劇日を「給水所」と呼びます(知らんけど))、

普段ライビュに行かないタイプの私が、「王家に捧ぐ歌」はどうしても見たくて、行ってきました。

もともと遠征したいくらい好きな演目でしたが、ふつーにチケット取れなかったので・・・笑

まぁ様のトップお披露目以来だもんなぁ。2015年・・・・えっ・・・・。つい昨日のことのように思えるが・・・。まぁたかだが6・7年、ナイルの悠久の流れを思えば些細な事よ・・・。

 

当日ライビュの空きを探し始め(遅い)、都内だとなんと、2か所しか空き無し。

王家メッチャ人気やないかい!まぁ今公演も一部日程中止になったもんなぁ・・。

少し郊外の映画館のチケットを無事ゲット。

 

以下、今公演の感想やら主要キャストの感想、「王家に捧ぐ歌」の脚本そのものへの個人的意見をなどをつらつら書いております。

批判的な内容も含まれるので、ご理解いただける方のみ、どうぞ。

 

 

●今公演の感想

やっぱ「王家に捧ぐ歌」、久しぶりに見たけど面白い!がっつりミュージカルで、ナンバー良いし、話も面白い!

星組の熱気とパワーを存分に感じられました。4400円の価値ありでした。

が、

 

衣装やっぱりあかんかったかぁ~~~~~

 

はい、まずこの感想が出てきてしまいました、どうしても。

各方面でかなり不評だったし、ポスターのビジュアルとか見ても、ううぅん・・・という感じで、覚悟はしてたんですが。

やっぱアカンでしたね。アカンというか・・・・気が・・・散ってしまった・・・・・。主に、背中の、蛇が。(見た人はわかるであろう)

というか、改めてこの作品の世界観とかストーリーを見て、衣装のカジュアル化がこの上なく”向かない”作品だと実感した。

エジプトの豊かさを視覚的に伝えるものだし、お告げとか祈りとかファラオは神の子だし神官もいるしで神秘的な雰囲気がたちこめてないと、作品の重要な世界観ぶち壊すやないかい~~て思ってしまいました。

こないだロミジュリしたし若者の勢い!的な感じで行けるっしょ、てなったのか、経費削減なのか知らんけど。(というかロミジュリはカジュアルな衣装なのは作品の演出の一部なので、むしろクラシックな衣装だとNGなのだが。)

もう、2015年宙組公演の金ピカ衣装と比べるとあまりにも。という感じ。

さらに言うなら今公演、カジュアル化にもバラつきがあり。

ラダメスやウバルド勢が原宿かってくらいの衣装の一方で、エチオピア側の女性とかふつーに民族衣装風やし。エジプト側も一応それらしい衣装だし(ただ安っぽすぎる。布とか。アムネリスは少なくともゴッテゴテにしてほしい・・・)、

♪突貫工事すぎやしませんか~(BADDY) 

と、こんだけ尺使って衣装について語ってしまった。メッチャ「王家に捧ぐ歌」好きやないかい・・・。

次の再演は、大劇場で衣装も舞台装置もしっかり力入れて作ってほしいもんです。

 

 

●各主要キャスト感想

衣装についてまず色々言うてしまいましたが、各ジェンヌさんはみなさん素敵でした。謎衣装でも光り輝くジェンヌ様方。

 

まずトップスター男役の礼真琴さん(ラダメス役)。

情熱的で勢いのあるラダメス像でした。まぁ様やわたるさんとはまた違ったキャラクター。これもまたよし。

そしてあの美声で「王家に捧ぐ歌」のナンバーが聞けて至福でござった・・・。ありがとうございます・・・。

ところで批判されてた長髪金髪ですが、私は思ったより気にならなかった。というか、逆に、背中の蛇を高確率で隠してくれるという、怪我の功名ともいうべき活躍をしてくれてました。助演男優賞を差し上げたいくらいだ、髪に。

アイーダとのシーンももちろん良いが、礼真琴ラダメスは、ケぺルたち友人といる時の様子が、等身大の若者って感じでよかったな。ところでメレルカ役の天飛華音さんのお顔が、今更だが、なんかすごく好みだ。ふとバキューンと来てしまった。

フィナーレは、スタイリッシュになって登場(今日初めてまともな服お召しになってるな、という気持ちになってしまった(失礼))。たくさんダンスも見られたし満足。あーやっぱ礼さんの短髪かっこええ。

 

そしてヒロインであるトップ娘役の舞空瞳さん(アイーダ役)。

意志が強そうで、アイーダ向きだなと。

得意のダンスが劇中見られなくて残念。舞空さんは可愛くてお顔小さくて華奢でお人形さんのようで、拝見するだけでハッピー(ちなみに、舞空さんはパニエ入れまくった膝下丈のパステルカラーのワンピースが世界一似合うと勝手にご推察申し上げている)。

全体的にギアを常にトップにしている様子に感じるので、もう少し柔らかい演技が伸びるともっと良くなるだろうな~と勝手ながら思っている。

 

そして、ヒロインその2(?)の有沙瞳さん(アムネリス役)。

ここ、力強く、高らかに、言いたい、私は。

今回の公演のアムネリス、最高やった・・・!と。

アムネリスが主人公にさえ見えた・・・!と。

くらっちスゲェ~~~スゴつよやん・・・・めっちゃくちゃ良かったです。今までで一番感情移入したし、ラストの不戦の誓い宣言シーンでは、マジでもう一人の主人公や・・・と感じましたねん。進撃の巨人でいうアルミンに見えたわ(?)

歌がうまくて力強いのはもちろんだが、それもなのだが、気高くてしかし女としての感情も併せ持つ、複雑な人物像が見事に演じられていたと思う。

 

今回ライビュ見て、久しぶりに過去の公演も見たくなり、見まして。

ラダメスは朝夏まなとさん、アイーダは安蘭けいさん、アムネリスは有沙瞳さんが一番好きかな。2015年の特別企画みたいなことしてくれないかなあ。この3人でナイルの流れのようにを妄想していた。そんな休日であった。

ていうか、今度の再演では、またトップ娘役にアムネリスやってもらってもいい気もする。アムネリスはぶっちゃけアイーダよりおいしい役だからさ・・・。

あと、久しぶりに宙組公演のまぁ様ラダメス見てさぁ・・・アイーダに愛を告げるシーンな、めちゃくちゃ良かったわ。この目力よ・・・アイーダ、そりゃ、私はどうすればいいの、ってなるよなぁ、分かるよ。まぁ様の演技の、ヒロインのこと"マジのマジで愛してる感"、ほんとすげーなと思う。語彙力ひどいな私。伝わってくれ。

 

 

●「王家に捧ぐ歌」の脚本そのものに思うこと

「王家に捧ぐ歌」、宝塚の演目の中でもかなり好きなほうなんですよね。

話面白いし、ナンバー良いし、がっつりミュージカル見たい!って時に超おすすめ。古代エジプトが舞台なのもいい、壮大で神秘的な世界観。手っ取り早く現実逃避したい~!って時にうってつけ。

 

ただ、どうしても、最初に見た時からずっと、脚本のある一部分への違和感が消えない。

アイーダのキャラぶれっぷりに。

なぜ、戦にあけくれる人々に囲まれながらも平和を訴えられる人が、どう考えてもよりひどい戦のきっかけになるファラオの暗殺に簡単に協力するんだろうと・・・。愛する人といられる自分の幸せと、戦争の犠牲になる多くの人々を天秤にかけて、絶対に前者を優先しないと思うんだが。

 

全体的にすごく良いのに、脚本の流れのある一部がどうしても納得いかん!ってことがたまにある。「ファントム」でクリスティーヌがエリックを拒否するシーンもそうだったが、あれは先日の雪組公演で真彩さんの演技と歌の力で、感覚的に納得がいった。この直前の真の愛を伝える気持ちは、紛れもなく本心なのだと。なので、キャストによって感じ方がこれだけ変わるのだなあと、改めてしみじみ思ったのである。

しかし、アイーダのキャラぶれは、どうしても納得できん・・・・。3人のパターン見て納得いかんのだから、これはもう私の中でどうしようもないんだろう。

 

このストーリーは、アイーダが賢く気高い女性であることが重要だと思う。そうじゃないと、ラダメスが惚れる理由が弱い(冒頭に出会いのシーンはすっ飛ばしていきなり惚れてるから、余計に)。

戦に狂う人ばかりの中でただ一人、戦いは新たな戦いを生むって、平和を訴えかける役どころじゃないんかよと。ソロナンバーで歌ってることを貫いてくれよと。

どう考えても自分が招いたことなのに、敗戦して荒野で絶望するアモナスロに「ほらみたことか」と達観した様子のアイーダに突っ込まざるを得ない。

 

なので勝手に、納得できるストーリーを妄想してみた。

アモナスロとの取引で、「ファラオを暗殺せず人質にとり、停戦協定を結ぶ」を条件に付ければいいんじゃないかと。

で、それを約束させた上で、アモナスロにファラオの警備が手薄になる機会を教える。それをウバルドがこっそり聞いていて、ファラオを確保したところでウバルドが暗殺してしまう、みたいな。

アモナスロにしても、「親子の縁を切る」とまで言うアイーダの希望は聞き入れるだろうし(父親は娘のためなら~的なセリフにも通じる)、

ウバルドはせっかく冒頭で語り部役で後悔の念を述べるくらいだから、これだけのやらかしがあっても違和感ないし。そのためにはもっと、ウバルドの恨みを濃く描かないといけないけど。エジプトにどうしても報復しないと気が済まないくらいの強いエピソードが要るなと。というかウバルドってラダメスの次に重要な男役の役だと思うけど描写がえらい薄いなと思ってたのでちょうどいいんじゃない、と思う。

 

ってなことを、個人的に思ってます。宝塚さん、どうぞよろしくお願いいたします。(無理です)

 

 

色々勝手な意見を綴ってしまったが、

久しぶりに(ライビュとはいえ)宝塚見られて、宝塚やっぱ好きだ~となりました。おわり。