有料メルマガの原稿を送信しました。
題名は
「東京都知事選を霊視してみた」となります。
6月22日17時頃 発行予定です。
今日は、東京都知事選を霊視してみました。
東京都知事候補者の石丸伸二さんが話題になっています。
41歳の若き安芸高田市市長さんです。
東京都都知事に立候補した6月17日午後の会見で
アークタイムズのオガタさんからこういう質問がありました。
「世界で一番住みたいと思える町にすると言っていたのに、
石丸市長在任中に人口が急激に減っており、2023年よりもさらに減っている。
実現していないことについてどう思いますか?
明石市の泉房穂元市長さんは11年連続人口増したのち、国政に出られましたが?」
「世界で1番住みたいというのは主観の話です」
石丸さんが涼やかに答えられます。
「そこで私が市民に問うたのは、何が自分にとって大切なのか、安芸高田市の何が好きなのかを市民に問いました」
「田舎で何を追求しているのか。物質的な豊かさではありません。だったら、都会の方が間違いなくありません。そうしたときに田舎だけど好きなところ、田舎だからこそ好きなところ、それらを再認識しようというのが、あの言葉に込められた意味です」
「なので世界で1番“住みたい町”にしなかったんですね。“住みたいと思える町”“住みやすい”という言葉も使いませんでした。なのであそこで求めたのは精神的な豊かさであり、それを市民に実感してもらう、意識してもらうという、そういう標語です」
話を要約すると、
田舎は都会と違って、精神的に豊かだから、
その豊かさを市民に認識してもらうために、
“住みやすい町”という標語を作りました。
ということになります。
質問した記者さんは、「主観とかそういうことではなく」
人口減少という客観な数字について説明をしてよ、と突っ込みたかったのですが、
司会者が石丸さんの選挙対策担当の方だったので、「そんな失礼な質問はだめ」と流されてしまいました。
前回のメルマガで書きましたが、
流山市の市長さんが、流山おおたかの森駅に、子どもたちが遊んでいる公園と、送迎バスを設置しました。
子育て世代に「流山に住みたい」と思わせる構造です。
おかげで、流山市は、人口増加率ナンバーワンです。
「母になるなら流山」といった標語だけでではなく、具体的な施策がありました。
ビジョンのあるリーダーとは、個別具体的な議論もできます。
いや、むしろ個別具体的な議論を聞いているだけで、どうしたいのか、哲学が浮かび上がってきます。
流山市だと、子どもを駅にさえ送れば、送迎バスが保育園幼稚園に連れて行ってくれる……
個別具体的な話ですが、子育て支援、引いては少子化対策といった哲学、大きな方針が垣間見られるわけです。
もちろん、送迎バスの構想は、井崎さんが市長になる前からありましたし、
つくばエクスプレスができて、おおたかの森駅が開通するときのタイミングだった、という前提もあります。
流山市と安芸高田市と東京都を一緒に考えることが難しいです。
ですが、石丸さんのようにもちろん、「住みたい」と標語を作ることは悪くないのですが、
標語なんて小学生から募集してもできる仕事です。
実際に自治体の予算を運用して、どこの業者に頼んで、どういう人たちを、どういうカタチで、自分たちの町にお連れするのか……
具体的に行動して、具体的なカタチにしていくことが行政の仕事でございます。
税金の無駄遣いをせずに赤字から黒字財政になったのは、石丸さんの功績だ、
というコメントをどこかで見ました。
節約すること自体は悪くはないんですけど、
行政にしかできないことをしてくれなければ、じゃあなんのために行政があるんだ、ということです。
むしろ大切なことに財布の紐を締めては、ますます苦しくなるだけです。
節約といっても、公務員のクビを切るくらいです。
流山市は保育士さんの数が足りないので、市が保育士さんのお給料を少し負担してあげています。
そうでもしないと、保育士さんは給料のよい東京に行っちゃうからです。
なんでこんなことを書いたのかと申しますと、
YouTubeなどのコメント欄を見ていると、アークタイムズのオガタさんなる人に対して
「レベルの低い記者」「ヤクザ?」「質問をいくつもするな」
などといった批判コメントがドワーッと出てきたからです。
私には、オガタさんの質問が本質を突いているように思えます。
令和5年3月7日、安芸高田市議会で議員の山本優さんが、石丸さんに聞きました。
「残り1年半で、市長は、世界で一番住みやすい町にするためにどのような政策を計画しておられるのかお聞きしたい」
「世界で一番住みたい町、とはなんぞや?
この答えが思いついていない方が多いのではないかと心配しております。
ズバリ申し上げておりません。ですが、色んなヒントを出してきました」
そんな石丸さんの回答に、山本さんは納得できていない様子。
「市民の代表である市長として、市民に対してどのような具体的な行動を取られているのか聞いておるのです」
「市長は議会の代表で、市民の代表は、議員の皆さんです。
それぞれが民意を反映する立場ために議会に出ているのです。
違うというなら、バッジを外して出て行ってください」
「バッチを外して出て行け? なにを言い寄るのですか?」
議員の山本さんがあきれかえっています。
なんとも不思議な人物です。
書いていても、まったく私の理解が追いつけません。
今度、こういう風にやってみよう!といった流山市の井崎さんみたいな感じがしません。
どんどん仕事をこなしている井崎さんとは、石丸さんは、まったく正反対な感じです。
石丸さんからは、何事も後回しになっている感じがします。
大事なことがあっても、自分のスマホを優先してしまいそうな気がしてきます。
明石市の元市長の泉さんや流山市の井崎さんは、仕事をしている人の顔つきですが、
石丸さんって、のれんに腕押し、ぬかに釘といいましょうか、腰に力がはいっていない感じがします。
候補者が過去最高の56人で、選挙掲示板に入りきらなかったり、
女性候補者が自身のヌード写真を選挙掲示板に貼り付けたり、
波乱のある東京都知事選ですが、見えてきたものがあるので、
霊視していきたいと思います。