明けましておめでとうございます。
お正月の三が日に、「たまのを」で占いフェス(仮称)をやったのですが……。
本当は鏡屋さんとコラボする予定でして、
鏡屋さんが軒先に商品を置いて、集客してくれることを期待したのですが、
風邪を引かれて、来られなくなりました。
「客が来ねえ」
誰も入ってきません。
外に「あみだくじ」のポスターを貼りました。
「おっ、大吉!」「小吉だった」みたいな笑い声が聞こえました。
私がドアに近寄ると、
集まっていた人たちが、蜘蛛の子を散らしたかのようにワッと逃げていきました。
さすがに、背を向けられて逃げられると、傷つきました。
川越まつりのときは、
一緒に参加した万里子さん(仮称)が上手かったです。
入店するか迷っているお客さんに、声をかけます。
「どの占いが気になりますか?」
私は、迷っているお客さんにすら近づくことができません。
中を覗いてくるお客さんもいらっしゃいましたが、
私と目が合うと、逃げられます。
逃げられると、本気で傷つきます。
「サイババ、助けてください」
サイババの写真にお願いをします。
このままだと、三日ともお客さんがゼロです。オフ会ゼロ人です。
「……君が本当にやりたいことなのかね?」
私は返答を言い淀みました。
すぐには「もちろんです」とは即答できなかったのです。
自分でも「やりたくないの?」と驚く一方、「やりたくない」自分がいました。
「やりたくないの?」
自分の内側に聞きます。
内側の私が、目を潤ませて「やりたいに決まっているじゃない」と応えました。
「じゃあ、どうして、言い淀んだの?」
「……自分に自信がない」
と出ました。
「自分の占いに自信がない。どうして?」
質問を重ねます。
私の占いは、悪い結果まで言い当ててしまいます。
これは割と早期からの問題点でした。
相手に悪いことを伝えるときに、言い淀みます。
「悪い癖」とビワさんとイリアさんに言われます。
相談者さんからしてみれば、気持ちが悪いです。
はっきり言ってよ……となります。
本当は見えていないんじゃないのか、と思われるくらいです。
自分の発言で、相手を傷つけてしまわないか、心配になってしまうのです。
萎縮してしまいます。
分かっちゃいるけど止められない……。
ですが、気づきました。
この「客来ねえ」状態は、
私が私の占いを拒否していたからなのでした。
「新しくて、もっと良い占いを開発したいのですが……」
と、サイババにお願いをします。
サイババが優しい笑顔を見せてくれました。
目を開いた瞬間、私のスマホが鳴ります。
「どうですか?」と、ビワさんから、陣中見舞いのLINEが届きました。
「誰も入ってきません」
と、泣き言を入れました。
「鏡屋さんにやったように、1月2月……と見ていくのはどうですか?」
打ち合わせのとき、鏡屋さんの1月2月3月と、12月までどんどん占っていきました。
鏡屋さんの相談内容は「新しく作品を自分で作ったけど、なかなか売れない」でした。
話を聞いた瞬間、「解決策はすでにある」とすぐに分かりました。
作品を見せていただくと、
全体的にパワーがありません。
「そつなくこなした」って感じです。
鏡屋さんを霊視すると、泣いています。
亡くなった赤ん坊を思い出しているのです。
亡くなったのは、自分のせいだと思われているのです。
私はサイババの全体像を自分のおへそに張り付けました。
鏡屋さんに、サイババのエネルギーを送ります。
全身が熱っぽくなりました。赤ちゃんの匂いがします。
「マーマ」
と声が出ました。
「お母さん? 私の子どもじゃないですよ。……年の離れた妹ですよ?」
赤ちゃんは、鏡屋さんが9歳の頃、亡くなった妹さんなのでした。
ですが、赤ちゃんは、鏡屋さんをお姉さんとは一切認識していません。
お姉さんのことをお母さんだと思っていました。
「母親代わりだったわ。いつも一緒に寝てた……」
1歳6ヶ月くらいの子は、他人は「母親」か「それ以外か」という認識になります。
全身が熱っぽくなったのは、赤ちゃんの体温に憑依したからです。
妹さんから、全幅の信頼を受けています。
信頼を一身に受けた鏡屋さんは、愛です。
愛とは神そのものです。
鏡屋さんはすでに神の領域を持ち合わせていたのでした。
この状態で作品を作れば、もっとよくなります。
愛を思い出した鏡屋さんから、エネルギーが湧いてきました。
話を1月1日に戻します。
「この場にいない誰かを占っては?」
無人の店で、LINEのビワさんが提案します。
1月から占って、12月まで占います。
この人の一年は、あまり良くない結果でした。
私が言い淀みます。
「さかぐちさんの悪い癖」
またしても、です。
自分の占いのせいで、嫌な気分になってほしくない。
ですが、これは、私のエゴなのです。
相手に嫌われたくないから、悪い結果を伝えたくない。
自分を守ろうとする気持ちの表れでもあります。
悪い結果が明らかに出てくるのは、伝えないと相手にとっても不幸です。
エゴとは母狼が自分の子どもを守るため、道行く人を攻撃するようなものです。
出発点は「子を守る」という愛なのに、結果的に誰かを傷つけているのです。
愛は神そのもの……。
この場にいない人なので、思い切ってビワさんに「不都合な事実」を伝えてみました。
その人が予想外の問題を抱えていることに、ビワさんは心を痛めています。
ですが、閃きました。
どうすればいいのか対策を占えば良いのです。
占いの極意は、「相手を占おうとしないこと」です。
私は私で、サイババを思い返します。
自分が神様との周波数を合わせることに専念するだけです。
そうすれば、勝手にサイババが、エネルギーを送ってくれます。
神様のエネルギーを、相談者さんに受け渡せば良いのです。
相談者さんが本来の自分に戻ってもらえば、
勝手に答えが、対策が分かるようになります。
鏡屋さんは、「マーマ」でした。
自分こそ本来は愛すべき愛されるべき存在だったと思い出してもらうことです。
後日、鏡屋さんから、LINEが来ました。
三が日、結局はお店には来れなかったのですが、
体調が悪い中、ビワさんと連絡を取り合いながら、作品を仕上げていたのでした。
パワーを感じます。
鏡屋さんの魂を凝縮したような感じです。
これなら売れます。
むしろ、鏡屋さん、三が日は来なくて、
商品開発に専念できて、良かったです。
私の使命は、
「不都合な未来」を持っている人々に、
サイババのエネルギーを受け渡すことです。
私は閃きました。
「悪い結果が出ても、どうすれば良いのか霊視すれば良い」
相談者さんのご機嫌を損なうことを恐れるくらいなら、
悪い結果が出ることは事前に言えば良いのです。
「でも、対策はバッチリしますよ」とでも伝えれば良いのです。
対策としては、サイババのエネルギーを受け渡せば良いのです。
インドでサイババから仕事を与えられましたが、
このことだと、ようやく理解しました。
むしろ、エネルギーを送るために生まれてきたのでした。
三が日で来ていただいた相談者さんは、三名様でした。
三名様を全力で観させていただきました。
もちろん、バッチリとサイババのエネルギーを送らせていただきました。
イベントの売上としては、成功とは言いがたいのですが、
私にとっては、占い師として一皮むけた、貴重な三が日となったのでした。