サンキュー・ちば・フリーパスを使いこなす(その6 東京湾フェリー【航路】) | バス★ボラ 【バス・ボランティア・サービス】

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自家用バスを使ってのボランティア活動を中心に紹介しています。
所有バス:リエッセ(路線系)平成12年式
ボランティア活動は地元での福祉団体の送迎のほか、被災地復興支援で主に東北方面へ出向いています。

期間限定のフリーきっぷとなりますが、千葉県内のJR線、一部の民鉄線、路線バス、フェリーが利用できる
『サンキュー・ちば・フリーパス』が発売されています。
2022年9月発売版は、連続2日間有効で大人3970円、子供1980円となっています。
千葉駅から安房鴨川往復で3380円、銚子往復で3040円ですので、2日間で館山と銚子を往復するだけでも元が取れます。
また、小湊鉄道&いすみ鉄道に乗れるのも、鉄道ファンにとっては嬉しいところ。
単純に五井~大原間を走破するだけでも2170円掛かりますので。

さて、そんなフリーパスですが、路線バスはエリアが限定されています。
パンフレットにエリアは図示されてはいるのですが、イマイチ詳しいところまではわからないかと思います。
ここではそんなバス路線や民鉄線などの変わり種スポットを紹介していきたいと思います。
いずれも実際に乗車した体験記となっています。
参考になれば幸いです。

その6:東京湾フェリー【航路】

東京湾フェリーは千葉県の金谷港と神奈川県の久里浜港とを結ぶ航路です。
このフリーパスで県外へ出られるルートはこの航路だけかと思われます。
(久里浜港だけが唯一千葉県外の乗降できるポイントだと思います)
もちろん、久里浜港で下船できますし、乗船もできます。
鉄道関係のフリーきっぷで、フェリー航路に乗れるのは、珍しいのではないかと思います。



今回は千葉県側の金谷港から神奈川県の久里浜港まで乗船してみました。

先にご紹介した日東交通・金谷線のバスからの乗り継ぎでしたので、降車バス停はフェリーターミナルの脇。
すぐに乗船できました。
(JR内房線・浜金谷駅からの乗り換えの場合、徒歩10分程度です。特に案内はないのですが、駅を降りてまっすぐ海の方向へ。
海の見える国道の交差点まで来たら右に曲がってまっすぐ進めば、前方にフェリーターミナルが見えてきます)

↑フェリーターミナル。ターミナルの向こうにフェリーの煙突が見えますね。


フリー切符の場合は、そのままフェリーターミナル内にある改札から乗船できます。
改札ではスタンプを押されました。
(スタンプ押されたのは、小湊鉄道とここ、東京湾フェリーだけでした。)
併せて改札係から
「久里浜ではいったん下船してください」とも言われました。
(東京湾フェリーは往復乗船できるチケットがあります。安いのですが、相手港で下船ができません。今回のフリー切符は、それとは分けているようですね)

出向5分前に乗船したため、既に多くの乗客が乗船、船内は多くの乗客で賑わっていました。
今回乗船したのは祝日の夕方ということもあり、乗用車も多く、貸切バスも数台乗船しており、多くのグループ客が認められました。

↑乗用車用の甲板も埋まっていました

(余計なお世話かと思いますが、久里浜港に出るときの車路、めっちゃ狭くてクランクになってますのでご注意を)


天候はあいにくの曇天、時折雨も混じる状況で、視界もイマイチでした。

↑金谷港出港時、後方に見える鋸山が霞んでおり、山頂部は見えませんでした。


この航路は晴天時の乗船がおすすめです。
視界が良好だと、対岸の景色がハッキリ見えます。
甲板も広く取られていて、快適なクルージングが楽しめます。

↑後方甲板にはステンドグラスっぽい明かり取りもあって開放的です。

出向すると、すぐに海鳥たちが船の周りに集まってきます。
皆、えさを求めています。


乗船の際は、是非パンかかっぱえびせんなどのスナック菓子をご用意ください。
手元から飛ばすだけで上手に食いつきますし、手元から奪い取っていくことも。


(ただ、怪我には注意してください。海鳥の中には嘴ではなく、足で餌を掴む輩もいます。私は一度、指をカッターのようにスパッと切られて出血したことがあります。格好悪いですが、お箸の先にかっぱえびせんなど掴めで空にかざせば、上手に掴んでいくかと思います)


あと、鳥の糞にもご注意を。

※上記鳥の写真3点は別の日に撮影しました

さて、船内はこんな感じです。
ワイドな船なので、幅方向に広く感じます。
ただ天井が低めなので、やや圧迫感を感じます。
前向きシート、ボックスシート、サロン風シートなどがあり、人数により使い分けできますね。

↑前向きシート。船内前方中央部にあります。

↑ボックスシート。船内前方両脇窓側にあります。

↑左手にはサロンシートが

 

ちなみにしらはま丸は、客室が3階建て(3層構造)になっています。

最上層にはグリーン室がありますが、今回は使っていませんので紹介は省略いたします。

ここでの紹介は、中階層と最下層のフロアとなります。


船内にはスタンプもありました。


船内後方には売店もあります。
軽食みたいなものはありませんが、船内で菓子パンやコーヒー程度は買えるようでした。

↑売店で販売している品々

↑船内では懐かしい写真も掲げられていました。鋸山にはその昔、一人乗りのリフトがあったんですね。

知らなかったです。

丸っこいボディのバスがレトロ感を誘いますね。


所要時間は40分。
ちょっと船内を散策していれば、もう対岸が近くなってきました。

↑久里浜港が見えてきました。


残念ながら雨となり、その中、久里浜港へ着岸。
フェリーターミナルとは歩道橋で繋がっており、屋根が付いていますので雨に濡れることなくターミナルに入れました。

さて、ここからのアクセスですが、京浜急行バスが京急久里浜駅まで運行しています。
ちなみに、京急久里浜駅とJR久里浜駅は近接しており、徒歩5分と掛かりません。

フェリーターミナル内にはレストランもありますし、すぐ近くにカインズホームなどの商業施設もあるので、海辺を散策して折り返し乗船
して金谷港に戻るのもいいかと思います。

東京湾フェリーは現在、「しらはま丸」「かなや丸」の2隻体制で運航しています。
2010年までは3隻体制で、もう一隻「くりはま丸」が就航していました。
しかし、東京湾アクアラインの開通と、その後の通行料金の引き下げで利用客が減少し、3隻から2隻へ減隻して運航しています。
所要時間40分とお手軽で、並の穏やかな東京湾、そして風光明媚な景色と良いところをたくさん兼ね備えた航路でもあります。
通行量の引き下げでアクアラインは週末になると慢性的な渋滞を引き起こしています。
海には渋滞はありません。是非いつまでも残してほしいと個人的には思う航路です。



◆乗船データ
9月23日(金・祝日)
金谷港16:30発→久里浜港17:10着
船名 しらはま丸

↑今回乗船のしらはま丸(下船後久里浜港で撮影)


以下、懐かしい写真でご紹介

↑僚船のかなや丸(ち~ばくんのイラストが入る前の姿です)

↑2010年に引退したくりはま丸

↑くりはま丸引退の時の船内掲示

 

以下、予定です・・・

その7:JRバス関東・多古本線【バス路線】

その8:千葉交通&京成タクシー成田【バス路線】

その9:小湊鉄道&いすみ鉄道【鉄道】

その10:銚子電気鉄道【鉄道】

その11:流鉄【鉄道】

番外編:小湊鉄道・ミレーニア勝浦線【バス路線】