瀬戸内海汽船が運行するカーフェリー『シーパセオ』
この船は2019年7月に竣工した新しい船です。
GKデザイングループが船のデザインを担当しました。
ゆりかもめ7300系や中央線E233系、開業が予定されている宇都宮市のLRTなども携わっており、身近なところで関わっていることがわかります。
石崎汽船と共同運航で、松山(観光港)~呉港~広島(宇品港)を結んでいます。
松山と広島との移動は、しまなみ海道経由の高速バスもありますが、若干遠回りであり、この航路が距離的に最短で結んでいること、松山観光港も広島宇品港も市街地からさほど離れておらず、アクセスも良好なことから、一定の需要があるようです。
私は松山観光港から午前中の便に乗船してみました。
松山観光港に着岸。
下船客が降りたら、すぐに乗船が始まります。
折り返し時間が短い(10分程度?)ので、かなり慌ただしい感じがします。
こちらが乗船券
クレジットカードも使えますし、JAF会員証を見せると10%引きになります(旅客のみもOK)
自動車航送もさることながら、旅客乗船もそこそこありました。
こちらが船内図
実に様々な形態の船室がありまして、どこに座ろうか迷ってしまいます。
とはいえ、乗船時間は2時間近くありますので、ゆっくりと見て回ることにしました。
船室中央にある一般座席。
前向きのリクライニングシートが並びます。
深みのあるシートで、グリーン車かと思う豪華さです。
こちらが最前部展望席
低いソファー型のシートが並んでいます。
大きな窓ガラスと階段状のシート配置で2列目からも十分前面展望が楽しめます。
最前部の窓下にはコンセントが多数設置されており、モバイル機器類の充電に使えます。
最前部からの眺めになります。
展望席と一般席の間には、このような収納式のシートも備わっています。
もっとも、そこまで込み合うことはなく、使っている方はほとんどいませんでしたが。
こちらは靴を脱いでくつろげる、半個室風のサロンシート。
こちらの席は人気があるようで、すぐに埋まってしまいました。
背もたれが高いのでプライバシー感が高いのが魅力かな?
こちらは後方の様子
お座敷のスペースや後方の景色を眺めながらのテーブルカウンターが並んでいます。
さらに後方の独立したキャビンはサロン風のシートが
こちらもひじ掛け部にコンセントが備わっていました。
さて、階段を上がって上部デッキへ出てみましょう。
こんな屋外の東屋をおしゃれにしたようなブースがいくつか備わっています。
瀬戸内海とはいえ、会場に出ればそれなりの強風になりますので、前方になる側は壁となっており、風圧を少しでも緩和するようになっていました。
丈夫甲板には、このほか人工芝でくつろげるエリアもありました。
このほか、売店ではオリジナルグッズの販売もありました。
船内をうろうろしているうちに、音戸の瀬戸を通過。
ここを抜ければ呉港はもうすぐです。
呉港に到着。
船は下船、乗船を扱うと、慌ただしく広島港へ向けて出港していきました。
瀬戸内は波も穏やかで快適なクルーズが楽しめます。
みなさんも一度乗船してみてはいかがですか?