ばんけいバス | バス★ボラ 【バス・ボランティア・サービス】

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自家用バスを使ってのボランティア活動を中心に紹介しています。
所有バス:リエッセ(路線系)平成12年式
ボランティア活動は地元での福祉団体の送迎のほか、被災地復興支援で主に東北方面へ出向いています。

札幌市内を走るバスと言えば、皆さん思い出すのは
・中央バス
・JR北海道バス
・じょうてつ
あたりではないでしょうか?

 

このほかにも札幌市内に路線バスを走らせている会社があります。
ばんけいバスです。
札幌市の南西部エリアに「盤渓」と呼ばれるエリアがあります。
読みは「ばんけい」、地名から名前を取ったものと思われます。

 

地下鉄円山公園駅、発寒南駅、真駒内駅から盤渓エリアへバスを走らせています。
盤渓には「さっぽろばんけいスキー場」があり、そのスキー場への足としても活躍しています。

地図を見ていただければわかりますが、バスは円山公園駅と盤渓エリアを結ぶ路線と、発寒南駅から盤渓エリアを経由して真駒内駅までを結ぶ2系統で運行しています。

 

せっかくなので2月の平日、そのばんけいバスに乗ってみました。

バスは三菱ふそうの車両を主に使用。
円山公園発着は大型バスを、
発寒南、真駒内発着は中型バスを主に使用しているようです。

こちらは円山公園駅バスターミナル、立派な施設です。


車体はいずれも若草色のさわやかなカラーリングを採用しています。

円山公園から乗ったバスは、中扉がワイドドアの車両。

なかなか格好いいですね♪


側窓も深夜急行バスなどに使用される、全窓引き違い式のタイプとなっています。
外観も特徴ありますが、内装もまた凝っています。


渋い紺色のビニールレザー張りのハイバックシートが並んでいます。
濡れたスキーウエアのまま乗車するには抵抗感のない造りとはなっていますが、やはり山坂道だとホールド感が足らず、左右に滑る感じがしました。


頭上に荷棚が備えられているのも特徴でしょうか。


バスは市内の北海道神宮を回り込むように坂道へと入っていきます。
この先、スキー場へ向けてほぼつづら折れの上り坂が続きます。
かなりの高台まで住宅街が続きます。札幌って広い街だと実感です。


バスは峠を抜けて間もなく、ばんけいスキー場前に到着。


このバス停は交差点の脇にあり、バスを止めておくことができる広いスペースを有し、バス待合所も備えられています。


私はここで一旦下車。
下車時、運転手さんからスキー場の割引券が手渡されました。

バスは一旦東へ向かい、焼肉盤渓で折返してから終点の盤渓へと向かいます。

 

スキー場はこのバス停から横断歩道を渡り、階段(&坂道)を登ったところにあります。
これ、正直疲れます。
バスを正面玄関までアプローチすれば、もっと便利になるのではないかと思うのですが・・・

貸切バスが坂道を上がりますので路線バスでも大丈夫!なはず。

これがセンターハウス。ここまでバスが横付けしてくれればいいな・・・
ぜひ実現してほしいと思います。

 

せっかくスキー場へ来たのでゲレンデへ
平日なので空いてましたが、スキースクールの学生さんが多く見られました。


けっこう大きなスキー場です。
札幌市内にこのような本格的スキー場があるというのは正直驚きです。
政令指定都市でこのような本格的スキー場があるのはここだけではないでしょうか?

 

再びバス停に降りて、今度は真駒内行きを待ちます。

もう一台の円山公園とを結ぶ路線バスが通過していきました。

同じふそうの大型車ですが、窓形状と中ドアの構造も異なっています。

 

スキー場前を通過する交通量はかなり多く、主要な道路の一部であることがわかります。

いろんな車に交じって、ダンプカーが目につきます。
積み荷は・・・雪!土捨て場ならぬ雪捨て場がこのあたりにあるのかもしれません。
やはり雪国なんですね。

 

さて、やってきた真駒内行きは中型のふそう車。


何と女性の運転手さんでした。
とくに特徴のない、でも今となっては貴重な上下サッシのツーステップバスです。
スキー場前で全員降りるかと思ったら誰も降りません。
もしかして全線乗り通すお客さんもいるのかも?

 

というのは、実はこの路線、地下鉄を使わない迂回ルートとしても使えます。
発寒南と真駒内の間、バスは乗り換えなしで行くことができます。
一方、地下鉄は大通駅で必ず乗り換えが必要になります。
では、運賃と所要時間は?と言いますと、
運賃はバス370円、地下鉄350円
所用時間はバス41分、地下鉄39分
いずれも互角といえます。
さすがに運行本数は比較にはなりませんが・・・
発寒エリアと真駒内エリアを結ぶ需要はあまりないかもしれませんが、もし地下鉄が止まった時など(先日も地震で止まりましたね)迂回コースとして使えるかもしれません。
景色は折り紙つきです。地下鉄は真っ暗な中を進むだけですので
(※南北線は、真駒内からしばらくの間、地上(といってもフードの中ですが)を走るので景色が見えます)

真駒内へはトンネルの開通で時間短縮にもつながっているようです。

幻想的な車内です。

 

バスは交差点での渋滞の影響を受けて、約5分の遅れで真駒内駅へ到着。
なかなか楽しいバス旅でした。

 

ちなみに円山公園駅~ばんけいスキー場~盤渓の路線バスは地下鉄の乗継に指定されていますので、札幌駅や大通り、ススキノからワンコイン500円足らずでスキー場まで行くことができます。お財布にも優しいですね。

 

皆さんも札幌市内でちょっとローカルなバス旅、してみませんか?