ADCC2022総評 ステロイドは電気ウナギの夢を見るか? | 柔術新聞

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柔術の事について書いていきますね。

「柔術はステの品評会になっちまった」ルーク・ロックホールド

 

「なんで全員ジョーダン・バロウズよりいい身体してんだよ」海外柔術家

 

ちなみにジョーダン・バロウズさん。

レスリング五輪金でアメリカ最強の怪物レスラーとして知られています

 

~あまりのん気にもしていられない?~

たくさんの技術的変遷が確認でき、「ほえー、さすが世界最高峰の大会だなあ」とのん気に感心していたADCCですが、今回はみなさんの期待通り(?)ダークサイドの話。

 

ずばりステロイドです。

 

ぶっちゃけステロイドについては、以前に比べ個人的には「まあ身近に居なきゃいっか」くらいまで意識が後退してるのですが、それは別に面白ければ無検査歓迎とかでなく、だって個人的にどうしようもないし、じゃあ打ってる人の試合は見ないの?とか、それもアホらしいので、頭の中でまあまあ「?」マーク飛ばしながら、「ほえー、パンっパンだなあ」って感じでとりあえずリファレンスで観戦しています。

 

まあ多くの柔術ファンも似たりよったりではないでしょうか。

 

 

ステってアメリカでは麻薬とかと同じで単純所持すら違法なので、そのうちなんか大きなアクションがあるんじゃね?くらいの、非常に他力本願な姿勢でのほほんとしてる訳です。

 

ことADCCに関しては、ルールブックにクスリのクの字も出てこないので、自分が何か言うべき立場にもないという。

 

 
ただこういうの全く知らないで柔術に興味持った人とかに、この件説明するときとか、まあ非常に肩身が狭いというか、なんか恥ずかしくはなってしまいますね。
 
誰も自分の好きな競技を「みんなステってるんですよ!」って目を輝かせながら説明しないですよね。
 
だから自分は引き続き「絶対ダメ」って言ってる選手を応援しますし、ヒーローとはそうあって欲しいという思いを持ち続けながら、フローでムキムキ選手をやたら止まるストリーミングにイライラしながら観るわけです。
 
清々しいほどの凡人ですからね。
 
まあステを糾弾してたら、気づいたらいつの間にか自分も使ってたなんて話もあるので、そういうのは気をつけなきゃなーとは思います。
 
Wer mit Ungeheuern kämpft, mag zusehn, dass er nicht dabei zum Ungeheuer wird
Und wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein.Friedrich Wilhelm Nietzsche
「怪物と戦う時は自らも怪物にならぬよう、心せよ。汝が久しく深淵を見入るとき、深淵もまた汝を見入るのである」フリードリッヒ・ニーチェ