このブログは更新頻度が低いのですが、今日はネタを仕入れてきたので久々に更新をしてみようと思います。
ある海軍兵学校出身の方の回想に載っていた話です。
海軍には「名士」という方々がいます。
「名士」といっても家柄がいいとか、成績が優秀とかというのとは違います。
ハチャメチャなことをする人とかユーモアのある人のことを「名士」と呼んでいました。
これは、ある名士の若年士官だったころの話。
上陸して酒を飲み、自分の乗艦へ最終定期(フネが岸壁に着けられない場合、フネはブイをとって錨泊し陸までの間を内火艇で往復するのを「定期」と言っていた)に乗るために上陸桟橋で待っていたところ、足を滑らして桟橋から海へ落ちたそうです。周りの人間が「人が落ちた」といって騒いでいるところへ、落ちた「名士」士官、手に海底の泥を掴んで海面に出て大声で
「 底質、泥!」
と叫んだとのことです。
※海底の状況(底質)は、錨を入れるとき、錨が良く引っかかるかどうか判断するのに重要です。海図にも底質 が表示されています。
また、その「名士」士官が大佐で、あるフネの艦長であったとき、入港しても曳き船が入港支援に出てくる様子がない。頭にきたその名士艦長は、「曳き船出すか、出さぬか。出さざればこちらにも覚悟あり」と信号させました。その信号に港務部長も怒って「覚悟とはいなかるものなりや」と返信したところ、「自力係留する」と返信したということです。
海軍のことを知らない人には、このネタはおもしろくないですが…(^_^;)
今日はここまでとします。