~前回のあらすじ~

対仏大同盟によりフランスの制覇をなんとか阻止したイタリア。拠点数4のトップに立って最終節に臨む。

 

~1906年~

いよいよ最終年である。現在拠点数4はイタリアフランスの2国であるが、フランスは初期拠点であるParを喪失中。イタリアが堂々のトップとなっている。

また、ドイツが前年の結果滅亡となってしまった。合唱。

 

状況を整理してみよう。

制覇勝利を目指せるのはほぼほぼイタリアフランスの2国のみ。またフランスは勝利のためには何が何でもParを取り返す必要がある。

2拠点で追うのはオーハントルコ。1拠点は増やせる可能性があるがそれ以上は厳しく、トップ2国を両方追撃するのはどうにも厳しい状況。

1拠点で残るロシアフランスから追撃を受ける可能性はParの関係で低そうだが、ちょっといかんともしがたい状況。オーハントルコの東欧諸国と組んで光明を見出したい。

 

以上の状況から、できれば勝利を狙いたいイタリアフランスと、引き分けを狙う東欧という構図になっている。そしてイタリアがトップとなった影響で対仏大同盟はその役目を終え崩壊。以降DMが使われることはなかった。

 

イタリア目線に戻そう。前年度全力でParを取ったはいいものの、Lon,Bel,Berとフランス軍に囲まれている。対してTun,Spa,Romで防衛はできそうであるが、状況はそう簡単ではない。

Romはイタリアの初期拠点であり、イタリアの勝利にこの地は不可欠である。だがこの地を戦力2で攻撃できる国がある。

オーハンである。

仮にParを全力で防衛したもののオーハンにRomを奪われたとすると、初期拠点を保有したうえで最大国力となるのがオーハンとなり(フランスはPar,イタリアはRomを保有していない)、まさかの大逆転勝利が成立してしまう。

またTunもの連合軍が攻められる可能性もあり安泰ではない。トップとなったイタリアの領土はSpa以外はどこも安全ではないのだ。

……正直、イタリアにとってこの状況は不本意であった。Parを保有した時点でこちら有利だと思っていたが、その認識が甘かった。

またルールもあまり認識できてなく、前年度辺りまで時間経過による勝利でも初期拠点が必要なこと、引き分けは残っている全ての国が平等に引き分けという扱いとなることを理解していなかった。この最終タ-ンになるまで、イタリアはその背後に広がる崖が見えていなかったのだ。

 

とこの辺りまで考えたところで、フランストルコの両方から引き分け案が届いた。それぞれの案はこうだ。

フランス案:Parからイタリア軍は撤退し、トルコロシアの協力のもとGreをイタリアが獲得し国力4同士で引き分けに持ち込む。

トルコ案:Tunをトルコに割譲し他はPar全力防衛。トルコイタリアで初期拠点+国力3同士での引き分けを目指す。

いずれも各国の思惑が絡んでいる。フランス案はとにかくParを全力で奪還しにいくことを告げたうえでの提案なので、よりイタリアに対しての圧が高い。またイタリアの攻撃を他国に依存しており、失敗すればフランスの勝利が見える形だ。このあたり、自身の優位を認識しているフランスプレイヤーの形勢判断が光っている。

トルコ案は東欧でまとまっている現状ならではのもので、フランス案よりも各国の利害が一致している分成功率が高い。各国が明確に引き分けを目標にしていることから、確実だが各国が勝ちになる眼は薄い。

 

もし引き分けを目指すのであればトルコ案だろうなと考えていた。もともとトルコとは外交も終始続いており、お互い信頼度は高かった。できるならフランスよりもトルコと引き分けたいという気持ちはあった。

だが、イタリアは現状を認識した時から決めていた。

 

イタリアは、可能性の高い引き分けよりも可能性の低い勝利を選ぶ。

 

もともとディプロマシーは各国に勝利至上主義の原則とも言っていい考えがある。この原則がなければここの感情によって利敵行為などが発生してしまい、制覇が関係する終盤のゲームが崩壊してしまうためだ。

過去のディプロマシーでも最終盤は価値観のぶつかり合いになった。負けの可能性を受け入れて制覇を目指すのか、固い引き分けを狙うのか。大国同士のぶつかり合いで自分の勝利が限りなく薄くなった場合、自分はどう動くべきなのか。勝利を目指す国を邪魔してまで、意味のない順位上げを狙い続ける意味はあるのか……

このあたりの考え方はプレイヤーそれぞれだと思っているしそれで良いと考えている。実際勝ち目が薄いと踏んで団結して引き分け狙いを目指した東欧の各国は英断であり尊重されるべきであるし、実際引き分けに踏み込むのがよりよくなる可能性は大いにある。

だが、イタリアは勝利至上主義を貫きたいし、そちらの方が面白いと感じていた。なので東欧諸国には申し訳ないのだが、引き分け案が届いた時点で引き分けの意志はイタリアにはなかった。

東欧諸国にとっては怒ってもおかしくないところであるが、これはもう仕方がない。国力の差がついてしまった現状を恨んでくれというほかない。

 

……さて、要するにイタリアは勝ちを目指すわけだが、具体的にどうするべきか。

まず絶対条件としてRomは守らねばならない。そのためにフランストルコ案双方の引き分け案にYesの返事を出した。これで東欧にRomを攻撃しないようけん制している。

またフランス・東欧どちらにも繋がっているとみていたロシアに対しては、両方の引き分け案を飲んだことで疑心暗鬼にならないよう、本当はトルコ案が本命ですよという(嘘の)告白をしておくことで引き分け狙いの信ぴょう性を高めるように働きかけたりもした。その狙いは効いてなかったようだが……

次にParをどう防衛するか。またトルコ案を飲んだことでTunが守り切れなくなるので、その分の領土をどこに求めるかである。

結論から言えば、Lonを攻めることにした。維持支援がないことを祈ってParから突撃しこれを奪取。これによりParへの攻撃支援が消えるためBer,BelからのPar攻撃の戦力は2になり、Rom,TunからのPar攻撃をぶつけることでこれをスタンドオフさせる。あわよくばそのスタンドオフによってTunの守備が1維持されるのでトルコからの攻撃を跳ね返す可能性を残す。作戦は以上である。

この作戦はLonに支援がないことを前提としている。Sweからの支援が予想されるのでロシアにSwe攻撃を要請するが、狙いを見切られているようで通用しなかった。ロシアも中々の外交上手である。

 

以降は細かい支援の確認などあったものの省略。イタリアは神に祈るのみであった。

結果は果たしてどうなるか。だが祈ってばかりではいられない。各軍に命令を出した。

ローマの先人たちの言葉を借りるならば――賽は投げられたのだ。

 

1906年 行軍内容

 

フランス:Ber-Par,Lon S Ber-Par,Bel S Ber-Par  オーストリア:vie-ber,gre s con-tun

イタリア:Par-Lon,Spa S Par-Lon,Rom S Tun-Par,Tun-Par  ロシア:stp s vie-ber  トルコ:rum s stpH,con-tun

 

イタリア、玉砕

 

最終結果はフランスが初期拠点保有の上で最大拠点となり、見事勝利となった。

 

 

~総括~

いやーお疲れ様でした。無事敗軍の将となりましたねHAHAHA

……いや、悔しかったですね。最後の結果もですが、自分の外交が通じなかったことを悔しく思うことが何回もありました。ですが最後はフランスに負けて晴れ晴れした気持ちもありました。強敵を前に悔いなく敗れ去った感じというか。

 

序盤がけっこううまくいっていただけに、後半は自分の無力さを痛感することになりました。その点、ずっとプラン通りに進めていたフランスさんはやはり何枚も上手でしたね。

 

あとまとめ記事を完成させることができて本当にほっとしています。お待たせして申し訳ありませんでした。

イタリア視点まとめは以上になります。この記事が何らかの参考ないしは楽しみになっていただければ幸いです。

それでは、またどこかの卓で相まみえんことを。

 

(了)