クチコミ増幅の教科書 | 売れる仕組み=マーケティング研究所所長 関西学院 准教授 理央 周(めぐる)

クチコミ増幅の教科書

マーケティングをしていると、最も欲しいのがヒット商品。


そしてヒットは、クチコミから爆発することが多い。

これにはいろんな理由があると思う。


生活者は企業からのメッセージ=広告よりも、
第三者=メディア・友人・知人・家族の言うことを信じる。

そしてその不特定多数の、
生活者のかたまり(英語ではScale Free Networkっていいます)は、
Webの“あちら側”に存在して、アメーバのように形を変える。


この二つをあわせると、ひとつのメディアとして、
CGM(Consumer Generated Media)=ブログやSNSなどが、
浮かび上がってくる。


アメブロでおなじみの、世田谷のプロデューサー 

hatarakanai さんが書いたこの本。
小さなニュースに火をつけて売る を読んでみた。


小さなニュースに火をつけて売る! ~‐パワーブロガーはお客をこうつかむ/松本 拓也
¥1,554
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実はボクは、ブログを開始して以来の読者。
もう一年以上も読ませていただいている。

にもかかわらず、世田谷のプロデューサーさんが、
この本を書いていたことを、ボクは知らなかった(汗っ)。


もし、この本の論調がタレントやパワーブロガーに、
お金を払うことを前提にしたプロモーションの話だったらという不安が、
実は読む前に、少しあった。


結論から言うとそれは杞憂だった。


内容は、GREEなどのSNSのコミュニティを活用したSEO対策や、
ブログやSNSの、ツールとしての有効性を、
自身がプロデュースされた実例を基に、具体的に書かれている。


パワーブロガーから、一般ブロガーへの波及の図解など、
明快に描かれているので、想像しやすく使える本だと思う。

ボクは、この本をCGMを活用するためのマニュアル本としてのみならず、
PR=Public Relations 大衆との関係性構築 の、
Webでの参考書として使いたいと思う。


言い方を変えると、この本のコンセプトは、
CGM以外でも、Webを使ってのマーケティングPR戦術として応用できると思う。


最初に書いたクチコミは、Inovatorよりも、
むしろEarly Adapterや Influencerから広まると、ボクは思うし、

製品の初期段階のマーケティングに必要なのは、

認知だとボクは信じてる。


認知向上には、ターゲットにタッチできるポイントを、
できる限り増やすのが鉄則。


だから、このコンセプトはいろんなメディアを、
効率的にクロスさせて活用するっていうことを、
基本としていると思う。


発火点は、一部のパワーを持った人たちで、
そこから波及する効果を、少ない投資ではじめていく。


そんなことを気づかせてくれた本だった。



マーケティング エヴァンジェリスト(伝道師)

理央 周(めぐる)


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