ネット起業を勧める人達が後を絶たない。
おそらくそれは、“ネットは誰でも簡単に稼げるツール”という幻想を抱いているからだろう。『幻想』と書いた通り、ネットで簡単に稼ぐことなどできない。素人が手を出しても、雀の涙程しか儲からないだろう。
ハッキリと言おう。ネットは誰でも簡単に稼げるどころか、多くの産業から仕事を奪い、ビジネスの寿命まで縮めてきた。また、ネットは1位の企業しか儲からない仕組みになっており、企業間格差まで広げた。それだけではない。ネットは価格比較を容易にさせ、全国の商人達はしのぎを削ることになり、粗利益はギリギリまで下がってきている。
ネット上だけの話ではなく、リアル店舗にもその影響は及んでいる。
Amazonがどれほどの書店を潰してきただろうか。楽天の存在がどれだけリアル店舗の売り上げを奪っているだろうか。
一言で言えば、ネットは失業者を増やした。
就職先を減らし、簡単に稼げない世の中にしたのだ。そんな暗い世の中を明るく照らす光明のように称えられているのがネットとは、どれだけ皮肉かつ悲劇なのだろう。
今、私の言った意味の分からない人は、ネットで起業なんかしてはいけない。ネットでビジネスをするというのは、巷で言われているほど簡単ではないのだ。
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