1か月ぶりのメルマガになります。

すっかり暖かくなりましたね。
もうすぐ半袖でも過ごせるようになるんでしょうね。

私はといえば、この1ヶ月仕事に追われていました。
講師として呼ばれたり、自主セミナーをしたり、
販促物の制作依頼も途切れることなくいただきました。

コピーライターとして地位を確立しつつあり、最近私も自分を紹介する際、
「コピーライティングの得意なマーケティングコンサルタント」と言うようにしています。
というか、売れるコピーを書くには、マーケティングの知識やスキルは必須なんですけどね。
コピーライターはマーケティングを熟知しているべきです。

そんな私が今、コピーをもっと研究しようと取り組んでいることがあります。
それは表現力の向上です。

売れるコピーを書くのに、表現力は、実はさほど重要ではありません。
それよりも、「分かりやすく書く」、「共感されるように書く」、「説得力があるように書く」、そのための文章構成や情報の見せ方のほうが大事なのです。

あるに越したことはないが、さほど重要ではないというのが表現力の立ち位置です。
今でもその認識は変わりません。
では、なぜ私は、表現力を鍛え始めたのか。

一番大きな理由は、探求心なんですね。
言葉の可能性をもっと知りたい、深めたい、というのが動機です。

仕事でも役立つ場面はあります。
ウォンツ型(快を提供する商品)を売る場合です。
たとえば、ワインの味や良さは、論理的な文章で伝えるのは難しいです。
「○○が推薦」とか「○○賞を受賞」とかも価値を伝える言葉ですが、それだけでは表現が乏しいですよね。
飲んだ時の気持ちや味などは、表現力がないと書けないのです。

表現力を鍛えることで、
ウォンツ型(快を提供する商品)がより売れるようになる、という実用的な面もあります。
しかし、それよりも、先ほど話した、
言葉の可能性をもっと知りたい、深めたい、という動機のほうが強いのです。
書くことが徐々に好きになってきているのでしょうね。

表現力を鍛えるために、私がしていることの一つは、文章の「書き写し」です。
書き写しは、文章を上達させる一番効果的な方法です。
A4用紙で、すでに200枚以上は書き写ししました。

それから、美術品や工芸品を、見て触れて体験することです。
表現力のある文章を書くためには、美しい言葉を用いります。
美しい言葉を使うからには、その意味を理解していないといけません。
意味を理解するためにも、美しい物を知る必要があるのです。
たとえば「可憐」という言葉を使う場合、可憐なものを知らないとイメージできないんですね。
美術品・工芸品を見ているだけならいいのですが、実際に買ったりもしています。
美しい物に触れていると、だんだんとその価値が分かってきて、欲しくなっちゃうのです。
ミイラ取りがミイラになった訳です。
その甲斐あって、徐々に表現力が鍛えられてきました。

練習用ではあるのですが、ブログで万年筆と漆箸について書きました。
実は、これを読んだ方が万年筆と漆箸を買ってしまったのです。
(後ほど連絡があり判明しました)
購入された方が二人もいました。二人とも万年筆にも漆箸にもまったく興味がなかった方です。
書いている私も、売る意図はなかったので、驚きました。

価値を伝えれば人は必然的に欲しくなってしまうものなのですね。
早速、鍛えた表現力の効果が出てきましたよ!!

ブログのリンクを貼っておきますので、ぜひ見てください。


万年筆の美

箸の美


表現力を鍛えるために、美術品や工芸品を買っているコピーライターは稀だと思います。
おそらく私は「書く」ということを今後一生続けていくような気がします。
なので、絶えず自分の文章力は鍛え続けていきたいと思っています。

長くなりましたが、私も皆様と同じように、絶えず進化を続けています。
ぜひとも、これからもよろしくお願いします。




では、また来月メールしますね。