ノマドが近年増えてきました。
雑誌や書籍でもノマドを取り上げたものが目につきます。
ノマドになることを勧めているような、それが時代の最先端の様なイメージを与えているようにも見受けられます。

 

しかし私は、ノマドが増えることには反対です。
そう言う私も実はノマドです。この記事はある意味自分への戒めでもあるのです。しかし、事実ですから正直に書きたいと思います。
フリーランスや法人登録して一人社長となって、ノマド生活を考えている方は、ぜひ読んでください。

 

 


【ノマドが増えた背景】

 

ノマドはなぜ増えたのか。
それはネットなどが普及し、便利になり、どこでも仕事ができる環境が整ったからではありません。もちろんそれも背景にはあります。しかし一番の理由は、不景気になったからです。

 

不景気になれば企業はコストを削減しようとします。
企業にとって一番のコストは人件費です。そこで企業は考えます。どうしたら人権費を削減できるかと。給料を削減したり、社員から契約社員、派遣社員、パートへと人件費のかからない雇用形態を取るようになります。


するとどうなるのか。

 

・退職する人が現れる。
・リストラされる人が現れる。
・仕事時間を減らされる人が現れる。
・自宅勤務を命じられる人が現れる。
・今の給料に不満を覚える人が現れる。

 

その結果、ノマドが増えるのです。

 

 

雇用数の低下、雇用されるメリットが減少した結果、ノマドが増えているだけなのです。そして、一人でも仕事がしやすい環境が整っていることも手伝い、雇用社員からノマドに転身していっているのです。

「ノマド=不景気の象徴」または「ノマド=雇用数、雇用メリットの減少」なのです。

 

 

 

【ノマドはメリットが薄い】

 

ノマドでも、フリーランスや一人社長は大変です。
独立時の初期投資からはじまり、経費の精算や保険、やってみると意外にコストや手間がかかることがわかります。
会社で雇用されていることがどれだけ恵まれているかを実感します。

 

会社を大きくするつもりがあるのならいいのですが、そうではなく、この先も一人でずっと仕事をしていく場合は、メリットはありません。
人一人だけで稼げる金額など、たかだか知れています。
誰でも簡単に小予算で始められますが、限りなくメリットの薄いのがノマドなのです。

 

自由を手にする代わりに背負うものがあるのです。