タイルは防水・断熱効果のある建材として西洋で発達し、明治の初め日本に伝わってきました。やがて日本のタイルは、精緻な作りと洒落たデザインで、西洋を凌ぐとまで言われるまでに至りました。


明治から大正にかけて、日本では青と白のタイルが人気を呼びました。日本ではタイルがお風呂場などで使われることが多く、しかしタイルは陶土のため水回りに弱いことが問題でした。そのため、日本で初めて防水性の高い硝子土で表面をコーティングしたのです。また、ガラス質の土でコーティングして焼きあげることで、白をより白く魅せ、デザインを惹き立てる役割も果たしました。


やがて、さらなる工夫がなされます。
石皿に使われる茶色をタイルに応用したのです。茶色は青を引き立てます(青はタイルに主に使われていた色)。白と青の組み合わせは、派手で華やかですが、茶色を混ぜることにより落ち着いた感じになります。落ち着いた感じが、木材が主流の日本建築に合いやすくなったのです。


そして、タイルは日本で更なる進化を遂げます。立体化するために、タイルに凹凸(おうとつ)が作られたのです。海外にも輸出され、人気となります。深い凹凸によってできた色ムラに、釉薬の濃淡が付き(凹み部分は濃く、凸の部分は薄く)、より立体的に見えるようになったのです。




広島市で活躍するコンサルタントの日記




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