皆の衆、ごきげんよう。

三成である。


いよいよ、明日じゃな。
直政殿の独り舞台「殉歌」
皆々よう観てその様を焼き付けるが良い。


さて、現世の見物であるが、
よう見てみると通貨の有り様が変わってきておるように思う。

いまや、通貨を小さな四方の手形に入れ、皆々は持ち歩き、往来しておる。

それさえあれば、つまるところ何処へでも行けるという事になる。
凄まじき事、して便利である。

が、残高不足で関所を止められておる御仁も、時には目撃する。
あの無言の関所番は、なかなかに仕事が出来るとみた。

その無言の隙を突き、関所破りをする者も存在するとか。嘆かわしき事よな。

しっかりと申告し、大手を振って通行したいものじゃ。

では、皆々本日も意気盛んに参ろうぞ。


三成