サルだぎゃ


あれから14年


今年もそれぞれの想いを抱えながらこの日を迎えたことでござろう


13年前に『空』と『羽よ、魂となれ。』をともに歌った中学生の皆皆は大人になり、あの頃、赤子であった者たちが中学生になっとるっちゅうことじゃ


彼ら彼女らは、直接的な記憶はなかろうが、震災遺構や体験談などの記録で知っておるもんも多かろう


被災地であった大船渡では山火事の被害で大変なことになっておる。祈ることしかできん自身に無力さを感じ、14年前もそうであったことを思い出した



14年前、被災地の者だけでなく、離れた地におったとしても、皆が心を痛め、なにかじぶんのできることはないか、頭を悩まし、実際に支援に動いた者たちも大勢おった


わしも同じように動きたかったが、できることは多くなく、無力さを感じておった


そんなとき、信長さまが大号令を発されて、全国各地の武将隊の有志たちが集まり、女川の中学生と先生方の参賛同も得て『空』『羽よ、魂となれ。』を形にすることができた


女川の地に赴き、中学生の皆皆と心をひとつにすることもできた


集うことはできずとも、今、見上げた空の下でわしらは生きておる。わしらはつながっておるんじゃ


『空』と『羽よ、魂となれ。』という歌は、まさにわしの魂となり、常に心にあり続け、歌い続けてきたんだがね


生きる、ということは簡単なことではないのはようわかっておる


わしも、わしの人生に必死で、人のためになにかできておるのか、見失いそうになるがね


しっかし、まずは、信念を持ち続け、自らの役割を全うすることが大事であって、それがまた、人のためにつながっておるんだで


不安なときには、迷ったときには、わしらや仲間のことを思い出してちょうよ


離れても、遠くの空の下で、おぬしを信じておるでね


わしも、この文を読んでくれたおぬしを信じて、戦い続けていくがね


ありがとさん


ありがとさん



皆皆、じぶんを大切に、仲間を大切に、明日からも生きていこみゃあ


わしらはずっとおぬしらの味方だでな


それを忘れんように


では、またの


太閤 中村公園の豊国神社におねが分霊されて夫婦水入らずな 秀吉