直政じゃ。

儂はついに空を飛んだ。



空飛ぶ駕籠の力を借りてな!


何故この駕籠が空を飛べるのか全くわからんかったが、とにかく飛んでいることは確かであった。


戦国時代あの天空の城、竹田城の遥か上を行けるなど誰ぞ想像ができたか…。



儂は誠に感動しておる。


途中、可笑しな衣を羽織った美しいおなごが儂にお茶をかけてしまうという事件を起こしたが、そのおなごの美しさから…いや、儂は寛大であるから許した。


ふむ。


此度の旅もまだまだ色々ありそうじゃ。



いざ、豊後へ!!!



井伊直政