皆の衆、ごきげんよう。

三成である


本日は、いいふみの日だそうな。

この現世においては、文を出す事も少なくなった様子である。
所謂、電子矢文による交流が盛んであるようじゃ。

儂等の時代では書による、文書にてやりとりを行い、取り決めを皆へ通達してきた。

そこで必要になるは、花押である。
その本人であるという署名に加えての「さいん」に相当するものである。

戦国の世以前にもあったが、発展多様化したのは戦国からである。
して、時代が進み形をかえて皆の手元にも花押があるのじゃが、何かわかるであろうか。

印鑑である。

書くものから押すものへ変化した。
簡略化、利便性を求めた結果であろう。

判を押す事で己を証明する事に繋がるは、以前より古より続きし事柄也。

判を使う時には気にかけてみるとよい。
何気ない事柄にも歴史は寄り添っておる。

日の本と、皆の家に繋がる誇りを眠らせてはならぬ。

奮い立たせよ。


三成