信長様の男色の疑いが晴れて一安心の直政である。


天気が優れぬ日が続いておるな。なんでも江戸の地では雹が積もったと聞く。

まさかの雹が!


儂も驚いたわ。


しかし、
皆は雹から身を守るなど出来る筈がないと思ってはおらぬか?


…。



甘い。


甘いぞ!!


一つだけ身を守れる方法がある。



どうすれば良いか?




それは、




皆も甲冑を着ける!




兜も必ず着けよ。




さすれば雹からでも身を守れるであろう。

犯罪も多い世じゃ。突然後ろから刺されるという闇討ちをくらっても大丈夫である。



…ある程度はな。



更に!!


甲冑は現世で云うふぁっしょん?のような役割も担う。


がっはっは!!斬新であろう。


身を守れてお洒落。


まさに、


一石二鳥!!


甲冑の色は全員、赤!!

そしてこの日ノ本は赤一色になる。最強の赤備え集団が結成されるのじゃ!

うむ。
流石は儂である。


直政の野望。


さて、何やら信長様から感謝の御褒美として立派な画が送られてきた。






鍬を持つ凛々しい御姿の信長様じゃ。


当人は左手で持つものを槍と仰っていたが、此は明らかに鍬である。


この画には必ず真意がある筈じゃ。


信長様が嘘をついてまで鍬を槍と云う意味。


一体…。


儂は必ず解明してみせるぞ。







頭脳勝負じゃ!!




井伊直政