皆々、直政じゃ。

師走の月を迎えたわけじゃが、皆は如何お過ごしかな?

先日、おもてなし武将隊JAPANでも発表致したが、グレート家康公「葵」武将隊の特別公演~ROAD2~小牧・長久手の戦いに秀吉殿が出陣する事と相成った!


目出度いっ!


実に目出度いっ!!



しかし。


しかしじゃ、一つ気掛かりな事もある…。






何故、儂が呼ばれぬっ!!!



小牧・長久手の合戦といえば、あの勇猛で知られた武田軍・飯富虎昌隊を受け継いだ「井伊・赤備え隊」の初陣であり、井伊家歴史的合戦の一つであるぞ!!

その戦に儂が呼ばれぬとは。


ぐぬぬぬ…。


まぁこの初陣では、赤備え部隊を十分に統率出来ず、家康様から叱責を受けたり、儂が大将らしからぬ行為をして忠告を受けるなど儂にとって苦い経験となったわけじゃが…、

えぇいっ!!この経験を教訓とし今の儂があると云っても過言ではないのじゃっ!


其れ程、重要な合戦じゃ!





喝ぁああつ!!


…。


気持ちがモヤモヤしていたので一喝してみたが、うむ。やはり気分が晴れた!


許す!!



さて、気分も晴れた事で。


先週の日記にも綴ったが、儂は今、武術だけでなく料理にも精を出しておる。

料理と云えば出汁が命である。

まぁ出汁を取るという調理法が出来るのは江戸時代に入ってからじゃが、とりあえず其れは置いといて。

出汁でいえば「鰹節」が有名で
あるな?

今回はその鰹が人気になっていった歴史を辿っていく。


皆も知るように鰹には、鰹の刺身、塩たたき、藁焼き…旨い食べ方が幾つもある。


ちなみに。


現世に生きる儂は塩たたきが好物である。



しかし、儂等が実際におった戦国の時代では料理を味わう事があまり出来なくてのぅ。

生の鰹の保存方法もなかったので鰹は干したりして、梅干しと同じように兵糧食としておった。

食べる事よりも生き抜かねばならぬ世であったからな。

鰹には注目しておらんかった。

そんな鰹じゃが、江戸時代に入り人気が急激に上がる。
まず、鰹が江戸の民達から「初もの」として評価され、価値が一気に上がったのじゃ。
また「勝男武士」(かつおぶし)という語呂合わせもウケ、縁起が良いという事でまた更に注目が集まるようになった。

それから何百年と経つが鰹はまだまだ人気の魚である。


儂が自ら話を鰹の話をしたんじゃが、そのせいで鰹を無性に食べたくなった。


決めた!!

今宵は鰹の塩たたきに燗で一杯やる!!
にんにく、葱はお好みで。



よし!





では、鍛錬へ行って参るぞっ!!





井伊直政