皆の者、息災か。
加藤清正である。


此度は名古屋城への登城、まことに大儀である。
今日は名古屋開府の祖にして初代江戸幕府将軍、徳川家康様の御生誕日。
皆で共に祝って参ろうぞ。



さて、先程陣営から発表のあった我が催し。
名古屋城に程近い「平家茶論」にて行う事と相成った。
題して『加藤清正と学ぶ 古典文学の世界  "清正茶論"』


我らの時代においては一般教養であった文学、和歌。
今の世においては小難しいからと厭われる事が多いと聞く。


儂も戦が日常であった頃には厭うておったが、四百年前の晩年同様、平和な世になった今こそ皆と共に楽しんで参りたい。
なあに、そう構える事なかれ。
お主らにとって分かりにくい文で書いてあるだけじゃ。
内容はなんてことはない、共感と素朴さに満ち満ちた温かき世界なんじゃよ。


一月十七日。
皆々、奮って参加あれ。


加藤清正