皆の者、息災か。
加藤清正である。


此度は家臣団ツアー「清正と行く 尾張酒造り再発見ツアー」に出陣して参った。
本催しは儂が取り組んでおる酒造りを、皆にも楽しんでもらいたいと思い企画致したものじゃ。


戦さ場は共に酒を造ってくれておる金虎酒造殿。
水野殿と杜氏の木村殿の力を借り酒蔵見学と講義、そして試飲との構成で届けて参った。


試飲の折は甘味との合わせを楽しんで貰った。
なかなかどうして珍しい組み合わせであるが、日本酒の幅の広さ、懐の深さ、また万能性を感じてもらえたと思う。










このツアーにて金虎酒造殿、そして儂の酒造りに懸ける情熱やこだわりを感じてくれたならまこと嬉しい限り。
儂にとっても、酒の織りなす人の輪に感謝と尊敬の念を感じずにはいられぬ、よき催しとなったとしみじみ思うておる。


「言はむすべ  為むすべ知らず  極まりて
貴きものは  酒にしあるらし」


来年一月の酒の完成も更に楽しみになって参ったな。
金虎酒造殿、此度参ってくれた皆、そして応援してくれる全ての者たちと共にこれからも酒造りに邁進して参る。
年齢や体質的に飲む事が出来ぬ者も、その心は儂に届いておるぞ。
共に参ろう。
皆、力を貸してくれ。



加藤清正