皆の者、息災か。
加藤清正である。


けふはホテルナゴヤキャッスル内、「日本料理 西の丸」へと出陣して参った。
此度の献立は「春姫御膳〜姫めぐり〜 『立花誾千代』筑後を訪ねて」じゃ。
その名の通り今の福岡の名産特産をふんだんに使い、誾千代殿の気風も盛り込んだ実に粋な膳となっておった。





此度も多くの客人と話す事が出来、まことに良き時を過ごせた。
遠くから来てくれた者もおったな、ありがとさんじゃ。


昼の最中に酒を飲む皆の姿、羨ましく思うておったぞ。
九月には儂の家臣団ツアーがある。
その折は皆で酒を酌み交わそうではないか。
酒を飲む事ができぬ者は、別の機会にたわぶれようぞ。


例えばこのように



西の丸殿の上に騙し絵があったのは気付いたかな?
儂は時が過ぐるのを忘れる程に興じてしもうた。


遊びをせむとや生まれけむ
戯れせむとや生まれけん
遊ぶ子供の声聞けば
我が身さへこそゆるがるれ」


風流風流。
一度この世に生を受けたからには、夢中になって楽しんで生きようぞ。
という陽の意味がある反面、白拍子が、このようなことをするために生まれてきたのだろうかと自らを嘆いた歌にも解釈できる不思議な歌じゃ。
風流風流。
いやしかし、太宰治殿の生き様を未だに引きずり回しとるだけかのう、儂。





此度の誾千代殿の春姫御膳は、八月いっぱいまでじゃ。
実に味わい深い風雅な膳となっておるで、皆の者、是非食うてみてくれい。




加藤清正