前田又左衛門記シ候



旧知の仲というものは



久方に会ったとて



その時間を埋めることが出来るものじゃ



先日関ヶ原の地にて多くの久しい顔を見た



かつてを思い返し胸が弾む



現世の遠征での一幕



善きかな



多くの武士がその想いを形にせんと



刃を交えたその場所で



思わず血が滾ったわい






して、来る今日



儂と太助が新たに甦り



丸一年



四百年の年の差の下



新たに出会いし皆に祝われ



嬉しきかな



甦り 月の満ち欠け 過ぎたりて
名古屋の二之丸 我が関ヶ原



では



明るき世の礎とならん事を。