皆の者眠れんか?

大ふへん者前田慶次じゃ!


我が日記帳を開き大義である。
本日は天より雨が齎され、ちぃとばかし涼しく感じる日であったな。夏日と呼ばれる日が続いた故に地も喜び、百姓にとって恵の雨と相成った。



我等にとっても大きな雨である。
明日は我等名古屋おもてなし武将隊が再び十人と集いて戦う日。



勝戦の前には雨が降るものじゃ。
天が我等を祝い、最高の雨を降らせた。


後は我等が獅子奮迅の戦働きをするのみ。




明日多くの者が
我等のお披露目式を楽しみに城へ登城するであろう。



其の期待。
良い意味で裏切り




此れからも武将隊を鼓舞して行きたいと




心から思える式に、して参る所存。









むー。何か固く認めすぎじゃのぅ…






兎にも角にも
我等の武士魂確と刮目せよ!!!!



(決まったぁ…)






ぷぅおぉー
ぷぅおぉー



伝令に御座います!(慶次の小姓)



何じゃ!






明日のお披露目式!
慶次様のかっこええ絵葉書が届きまする!
{C3909E4B-0C44-4E92-A701-634C6C4DF2B8}
なにぃーーーー!!!





此れは手に入れなければ…!!
(自分大好き)







だぁぁぁーー!!!!




如何すれば良いのだ…。





如何されましたか慶次様?






絵葉書無くしたら如何すれば良いのだ!





大切に保管されるのが…よろしいかと。。





たわけ!
見よ!此の絵葉書日付が刻印されておる!!!
限定に違いない…
皆欲しがる代物ぞ!






!!!!!
誠に御座いまする!!!
日付が刻印されておりまするーーー!!!







多分、儂将来性ある武士じゃから…








からくり箱の番組等にて

「続いては此方!」
どん!

「前田慶次様の武将隊時代」
(この頃慶次は万国を渡り歩く、星の小町になっている)

会場
「うわぁーーーーー」

司会
「慶次公はかの有名武将隊に在籍されていたんですよね?今は世界中を飛び回る傾奇者の印象が強いので意外でした!」


慶次
「であるか!百年前まで在籍しておってな、武将隊が文化になったら己探しの旅に出ようと考えておって、今に至るんじゃ。にしても、昔の我は髪が逆立っておるから其の写し絵かのぅ?」




司会
「えぇ!?髪が逆立っておられたのですか?あー。今は…。。」


慶次
「なんじゃ!毛が無いと言いたいのか!?」


司会
「いえいえ、そんなことはありません!では、皆様お待たせ致しました!前田慶次様の武将隊時代の秘蔵写真此方」


どどん!
{952A0955-450D-4ED5-9120-236F50E85D97}
会場
わーー!!ー!!!!





……





みたいになっておるぞ!?
百年後此の絵葉書物凄く価値のある物になるぞ!?
国宝になるやも。





如何しましょう??





百枚じゃ…





いま、何と…?





絵葉書百枚手に入れるのじゃ!
保管用、花押頂く用、鑑賞用、自慢する用、友に渡す用、家宝用、保険用
玄関用、台所用、居間用、夜着の隣に置く用、天井用、出陣表(スケジュール帳)用…



嗚呼。数えれば百枚でも足りぬかもしれん…






慶次様!!!




何じゃ!






百枚お買い上げになられるのはよろしいのですが…。其の金子は…







決まっておろう!















叔父貴の財布からじゃ!!!!!
{51FA04FA-4C38-418E-9FB6-B48BD27CB7A3}


二〇一七年五月二七日。晴天。




けぇいじーーーー
また金使っただろーーーー




めでたしめでたし!!

以上
名古屋おもてなし武将隊
天下御免ノ傾奇者
前田慶次郎利益