前田又左衛門利家也。



筑前〔福岡〕にて周知戦を繰り広げた本日。

集いし皆々よ。

大儀。

参陣叶わずとも、声を想いを飛ばした主等よ。

其の熱、確と届いて居るぞ。

其の証拠に、我が力は溢れんばかり。

出逢いし主等と再び我等が本拠地尾張名古屋にて相見えん〔あいまみえん〕事を願う。


嗚呼、思い出す。

遠き昔の話。

儂が秀吉より、羽柴の姓と筑前守〔ちくぜんのかみ〕の受領名〔ずりょうめい〕を賜り羽柴筑前守利家と名乗りし頃の事。

御館様〔信長様〕が本能寺の変にて此の世を去り、僅か数年で秀吉は天下取りを確実なものと致すべく、激進を極めた。

儂は秀吉の天下取りに尽力致すべく、越中〔富山〕平定に力を入れた。

未だ青葉の頃より、織田家で共に凌ぎを削りて戦場で競い合うた佐々成政との戦いは、心中穏やかでは無いが致し方無く。

己が欲の為では無く、御館様〔信長様〕の悲願を叶えるべく、友、家族、領民を守るべく、自ら加賀〔石川〕への進軍を秀吉に申し出た。

其の頃、身に纏いし陣羽織が、我が妻まつが拵えた刺繍菊鍾馗陣羽織で在る。


此の装いで、筑前の地にて行う周知戦は、名古屋おもてなし武将隊だけでは無く、我が人生で出逢いし皆を背負う事。

御館様と共に。



堅苦しき戯言は此処迄。

明日よりも尾張名古屋の魅力発信に尽力致す。

集えや。皆の衆。

天神地下街演武処〔イベントスペース〕で待って居るぞ。


陣笠隊 一之助〔かずのすけ〕が日記帳に記したちゃんぽん

実は儂、手に致した事が在る。

音は、ぽっぺんが近いかのぅ。

儂の耳には、ぽんっぺんと心地よく響いた。

存じて居る者は、一之助に如何様な物か詳細を伝えてくれ。

彼奴〔あやつ〕は興味津々じゃ。



筑前での出逢いと縁は絆2017に全て盛り込み、我が人生は更に厚みを増すばかり。

主等との出逢いを心待ちに致す。





名古屋おもてなし武将隊 織田家一番槍
前田又左衛門利家